随分肌寒くなってきました。１１月１６日号のScienceに西村君がやってきた仕事の論文が出ました。サルで頚髄レベルで皮質脊髄路を切断した後、１-３ヶ月の経過で手指の精密把持運動が回復するのですが、その機能回復の過程での脳の活動をPETによるイメージングで調べ、そこで活動増加が明らかになった部位が実際に機能回復に貢献しているのかどうかをムシモルの局所注入による可逆的活動ブロック法によって調べた研究でした。単なる相関関係から因果関係の証明に展開させることができました。この研究は実験を始めてから論文になるまで結局４年半かかってしまいました。それだけに感無量です。PETのイメージングについては浜松ホトニクスの塚田先生、理研分子イメージングの尾上先生と共同研究させていただき、大変お世話になりました。実はこの後もいくつか引き続く仕事があるので、それらを順次効果的に発表していくことができれば、と考えています。
今回の論文発表後の広報については生理研に１０月から新設された広報展開推進室の皆さん、とくに准教授で来てくださった小泉周先生には大変お世話になりました。特にScienceのほうで初めての試みとして、現地の記者クラブのvideo conference press breakfastを開くのでワシントンのAAASのheadquarterと日本を結んで、記者会見をしてくれ、と頼まれました。結局うまく行ったのですがなかなか大変な作業でした。
一連の取材もだいたい終わり、ほっとしています。
１２月３日は忘年会です。今年は皆で休みをとって昼は知多半島のイチゴ狩りに知多ビーチランド。夜は岡崎での食事という２部構成。素晴らしい企画で、今から楽しみです。

「ご挨拶2007年10月」
「ご挨拶2007年8月」
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「ご挨拶2006年4月」
「ご挨拶2006年1月」
「ご挨拶2005年5月」