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イカの巨大神経は大活躍!

2012.3 vol26

イカの巨大神経線維

 イカの神経軸索(神経線維)は肉眼でもよく見えるほど巨大なため、せいりけんでも伊根実験室において、ヤリイカやケンサキイカが神経伝達の研究で頻繁に使用されていました。ika-hakei.jpg

 1963年に、アラン・ホジキン教授とアンドリュー・ハクスレー教授(イギリス)は、このイカの神経軸索に金属製の電極を用いて膜電位とその変化を記録して解析した功績によって、ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
 

 

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膜電位ってなに?

 細胞は、細胞膜により、その内側と外側とが隔てられています。この細胞膜の内側と外側のイオン濃度の差によって生まれる電位(電圧)の差を膜電位といいます。活動していない細胞の膜電位は、マイナス(-60ミリボルト程度)になっていますが、刺激をうけて一時的にプラス側まで変化する現象を活動電位といいます。この活動電位が、神経軸索を伝わっていくことで体の中を信号が伝えられていきます。

伊根実験室

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 せいりけんの付属施設として1986年2月、京都府与謝郡伊根町に開設され、2011年3月まで海生生物を用いた生理学の研究を目的とした臨界実験施設として活用されました。イカなどの新鮮な海生生物を良好な状態で迅速に実験に使用するため、実験施設は海沿いに建てられました。

 

 

 

 画像提供:細胞器官研究系 機能協関研究部門 久木田文夫助教   脳機能計測・支援センター 機器研究試作室 佐治俊幸技術係長