今、心の症状をともなう脳の病(精神疾患)を抱え通院または入院されている方は、国内で323万人(およそ40人に1人)にものぼり、生涯を通じて5人に1人が精神疾患にかかるとも言われています。
精神疾患は特別な病気ではなく、誰でもかかる可能性のある、とても身近な病気です。
精神疾患には様々な種類があり、それらを複雑に合併しているケースもあるため、的確な診断や一人一人に合った治療法が必要です。
しかし、現在はまだ病気の根本的な原因が十分解明されておらず、治療・リハビリ・新薬開発に限界があります。
そこで課題Fでは「発達障害研究チーム」、「うつ病等研究チーム」、「脳老化研究チーム」の3つの研究チームでそれぞれの対象とする精神・神経疾患のメカニズムを解明し、早期診断、治療、予防法の開発につなげる研究をすすめます。
患者さんやご家族、周囲の方々が安心して暮らせる環境づくり、また病気にならないための予防法の確立に貢献していきます。