「次世代脳」プロジェクト 冬のシンポジウム 2019 開催レポート

2019年12月18日(水)-20日(金)に開催いたしました、「次世代脳」第4回冬のシンポジウムでは、多大なるご協力を賜り誠にありがとうございました。おかげさまで、360名を超える研究関係者の方にご参加いただきました。
ポスター発表数は103演題にのぼり、熱心な討議が繰り広げられました。若手の発表者を対象とした「若手優秀発表賞」の審査も行われ、18名が表彰されました。

各イベントの主催者または参加者の方に執筆いただいたレポートをご紹介いたします。
ご感想および20120年度のシンポジウムに向けてのご提案ご提言などがございましたらContactよりどしどしお寄せください。
今後とも「次世代脳」プロジェクトをよろしくお願いいたします。

2019年度 開催レポート



新学術領域研究
[脳構築の時計と場][スクラップビルド][マルチスケール脳] 
─ 合同若手シンポジウム ─


本シンポジウムでは、平成29年度に開始した「スクラップビルド」と「脳構築 の時計と場」、平成30年度から開始した「マルチスケール脳」の3つの新学術領 域研究の新進気鋭の研究者15名が最新の研究成果についての口頭発表を、若手研 究者21名がポスター発表を行った。活発な質問は途切れることなく続き、高いレ ベルの議論が展開された。他領域も含め133名の参加があり、領域間の垣根を超えた活発な議論が行われ、新たなブレイクスルーに向けた研究者交流や共同研究 の推進が図られた。


「次世代脳」実行委員会企画プログラム
一 これからの学術領域研究:我が国の脳神経科学の更なる発展を目指して 一
(パネルディスカッション)


本企画は、「新学術領域研究」の後継として始まる「学術変革領域研究」やAMEDでの研究プロジェクト再編を見据え、我が国の脳神経科学の更なる発展に資する方向性や戦略を議論するため企画された。まず、鍋倉淳一先生から「学術変革領域研究」など、岡部繁男先生からAMEDでの研究プロジェクトなどご紹介いただいた。続いて、新学術領域代表者や次世代を担う研究者から、各領域の特色や採択までの過程、将来展望や今後の課題をお話いただいた。司会の高田昌彦先生や藤山文乃先生や会場からの質問も交え、世代や分野を超えて2020年度以降の脳科学研究をどのように進展させるべきかについて活発な議論が行われた。

「次世代脳」実行委員会企画プログラム
─ 日本の神経科学~温故知新~(特集:金澤一郎先生) ─


本企画は、我が国の脳神経科学の礎を築かれた先生方の研究や想い出とともに、関連分野の最新の知見を紹介するシリーズ企画である。第四回は、故・金澤一郎先生を特集した。水澤英洋先生からは、様々な資料や写真を通じ、金澤先生の神経変性疾患に関する先駆的なご研究や、研究室などでのお姿や考え方をご紹介いただいた。宇川義一先生からは、金澤先生のバランス感覚に卓越した研究室運営と、その中で育まれた宇川先生ご自身の臨床神経生理学研究をご紹介いただいた。金澤先生の研究への情熱、完璧を目指す行動力、教室員への温かさを学び、学問を生み、人を束ねる指導者が備える資質を垣間見る貴重な機会となった。

「次世代脳」実行委員会企画プログラム
─ ヒトの脳回路機能の解明に向けて ~ネズミから探る・サルから探る~ ─
(AMED国際脳プロジェクト 共催)


ヒトの脳回路機能の解明には、非ヒト霊長類を使う脳研究とげっ歯類を使う脳研究の 相互連携が望まれる。本企画では、げっ歯類脳の研究者(尾藤晴彦先生、井ノ口馨先 生)と霊長類脳の研究者(南本敬史先生、松本正幸先生)が動物種の特性を活かした 最前線の研究内容を紹介し、木村實先生の司会で、種間を越えた連携研究の重要性と 現在の問題点や解決策をめぐって活発な総合討論を繰り広げた。

新学術領域研究
[脳情報動態][オシロロジー][人工知能と脳科学] 
─ 脳型計算アーキテクチャ ─


この合同シンポジウムでは、3領域から4名のスピーカーが以下のテーマで講演を行なった。
「脳型計算の必須要素としての樹状突起」深井朋樹(OIST)
「脳情報動態に学んた゛脳型並列計算アーキテクチャ構築の試み」髙橋恒一(理研)
「自己修復機能を有する自律分散システムに対する数理的研究」上田肇一(富山大)
「脳の計算理論を用いて精神疾患の病態に迫る:神経ロホ゛ティクス的アフ゜ローチ」山下祐一(精神神経研)
最後に各領域代表(脳情報動態は山川宏氏)を交え「脳型計算アーキテクチャ」の解明に向け総合討論を行った。

新学術領域研究
[「個性」創発脳][共創言語進化] 
─ 次世代の音声コミュニケーション研究に向けた議論 ─
(第2回USVs研究会)


齧歯類の超音波発声を中心に、動物とヒトの音声コミュニケーション研究全体の現状を俯瞰し、個性研究や生物言語学研究、疾患モデル研究として今後どのように発展させていくべきかを、研究課題・技法から議論しました。発表は大学院生も含む若手を中心に構成し、その後に領域代表らも交えたパネル討論も行いました。発表に対する質疑からパネル討論に至るまで、直截で実践的な議論をすることが出来ました。

 

開催概要

日 時 2019年12月18日(水)-12月20日(金)  (サテライトイベント12月17日・20日-21日)
会 場 一橋大学 一橋講堂 学術総合センター2F
参加費 無 料 (事前申込が必要です。)

学術集会代表

大隅 典子(東北大学)
多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解(「個性」創発脳 ) 代表
主 催 次世代脳プロジェクト (project supported by 新学術領域研究)
  大隅領域 多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解(「個性」創発脳)
  南部領域 非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解(オシロロジー)
  榎本領域 スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御(スクラップビルド)
  影山領域 脳構築における発生時計と場の連携(脳構築の時計と場)
  銅谷領域 人工知能と脳科学の対照と融合(人工知能と脳科学)
  尾藤領域 脳情報動態を規定する多領野連関と並列処理(脳情報動態)
  岡ノ谷領域 共創的コミュニケーションのための言語進化学(共創言語進化)
  林領域 マルチスケール精神病態の構成的理解(マルチスケール脳)
  北澤領域 時間生成学―時を生み出すこころの仕組み(時間生成学)
共 催

自然科学研究機構 生理学研究所

戦略的国際脳科学研究推進プログラム(AMED)

プログラム

12月18日(水)    program
中会議場1-4

10:00-17:00

- 3領域合同シンポジウム -

[脳構築の時計と場][スクラップビルド][マルチスケール脳] 

詳 細
講演者(予定)
石川理絵: 東京大学
塩田倫史: 熊本大学
和氣弘明: 名古屋大学
三國貴康: 新潟大学
實吉岳郎: 京都大学
鈴木郁夫: 東京大学
武智広樹: 東京工業大学
村野友幸: 藤田医科大学総
貝塚剛志: 理化学研究所
平林祐介: 東京大学
原田雄仁: 東京大学
末田梨沙: 京都大学
廣田ゆき: 慶應義塾大学
丸山千秋: 東京都医学総合研究所
畠山淳: 熊本大学
12月19日(木)    program
一橋講堂
「次世代脳」実行委員会企画プログラム

9:30-9:45
「学術集会代表挨拶」
「2019年度発足新学術領域研究[超適応]紹介」

9:45-11:00
「これからの学術領域研究:
我が国の脳神経科学の更なる発展を目指して」
(パネルディスカッション)

詳 細
司会
高田昌彦 : 京都大学
藤山文乃 : 同志社大学

登壇者(予定)
磯田昌岐 : 生理学研究所
榎本和生 : 東京大学
大隅典子 : 東北大学
大塚稔久 : 山梨大学
岡部繁男 : 東京大学
小早川令子 : 関西医科大学
田中謙二 : 慶應義塾大学
銅谷賢治 : 沖縄科学技術大学院大学
鍋倉淳一 : 生理学研究所
林(高木)朗子 : 理化学研究所
尾藤晴彦 : 東京大学

14:10-15:40
「日本の神経科学~温故知新~」(特集:金澤一郎先生)

詳 細
講演者(予定)
水澤英洋 : 国立精神・神経医療研究センター
宇川義一 : 福島県立医科大学


15:55-18:00
「ヒトの脳回路機能の解明に向けて ~ネズミから探る・サルから探る~」
(AMED国際脳プロジェクト 共催)

詳 細
講演者(予定)
尾藤晴彦 : 東京大学
井ノ口馨 : 富山大学
南本敬史 : 放射線医学総合研究所
松本正幸 : 筑波大学

講演者らによるパネルディスカッション
「種間連携による脳回路機能の解明」
司会
木村實 : 玉川大学
礒村宜和 : 東京医科歯科大学


18:00-18:30
「若手優秀発表賞」表彰式

中会議場1-3

9:00-15:00

ポスター発表 (若手優秀発表賞)

コアタイム 11:00-14:00

(若手優秀発表賞発表時間 11:00-13:00)

          

 

          

 

19:00-20:30 懇親会 (学士会館)
12月20日(金)   program
一橋講堂

9:30-12:00

- 脳型計算アーキテクチャ -

[脳情報動態][オシロロジー][人工知能と脳科学]

詳 細
講演者(予定)
- オシロロジー -
上田肇一 : 富山大学
- 人工知能と脳科 -
深井朋樹 : 沖縄科学技術大学院大学
山下祐一 : 国立精神・神経医療研究センター
- 脳情報動態 -
高橋恒一 : 理化学研究所

13:00-17:05

大隅・岡ノ谷領域合同シンポジウム
- 次世代の音声コミュニケーション研究に向けた議論 -
(第2回USVs研究会)

[「個性」創発脳][共創言語進化]

詳 細
登壇者(予定)
- 「個性」創発脳 -
大隅典子 : 東北大学
菅野康太 : 鹿児島大学
木村龍一 : 東北大学
保前文高 : 首都大学東京
- 共創言語進化 -
岡ノ谷一夫 : 東京大学
橘亮輔 : 東京大学
飯島和樹 : 玉川大学
齋藤優実 : 東京大学
森田尭 : 京都大学
サテライトイベント  
12月17日(火)

[脳情報動態]班会議
(班員限定)

12月20日(金)- 21日(土)

[オシロロジー]班会議
(班員限定)

12月20日(金)- 21日(土)

[人工知能と脳科学]班会議
(班員限定)