イベント情報


 第10回  脳プロサイエンスカフェ

愛情脳科学


DAY      2014. 10. 4 [Sat]  
TIME    14:30 - 16:30  [14:00 開場]
PLACE
3331 Arts Chiyoda (東京都千代田区外神田6丁目11-14)
※当日配布しましたプログラムはこちら(1.39MB,PDF形式)
※アンケート結果はこちら(543KB,PDF形式)

チラシはこちらから
 ダウンロードください
  (PDF形式,2.5MB)

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講    師
     東北大学大学院 農学研究科 教授

    西 森  克 彦 (にしもり  かつひこ)
1977年 東京大学農学部農芸化学科卒業。
1982年 東京大学大学院博士課程修了。
同大学応用微生物研究所助手、東北大学農学部助教授、
ベイラー医科大学分子病理学科客員助教授を経て、2001年より現職。 

ファシリテーター
      脳科学研究戦略推進プログラム事務局

    丸 山  めぐみ (まるやま  めぐみ)

 2002年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程、単位取得退学、医学博士。  
 島根大学医学部、基礎生物学研究所を経て、
 現在は脳プロの運営サポートや広報活動に従事。


カフェの様子

 
 
   今回で10回の節目となる脳プロサイエンスカフェを、東京都千代田区外神田の3331 Arts Chiyodaにて開催いたしました。

   今回は、脳プロ課題Fにおいて、ホルモンの一つであるオキシトシンの脳内における働きについて研究をされている東北大学大学院 農学研究科 教授の西森克彦先生を講師としてお招きし、「愛情と絆の脳科学」をテーマとして、私たちが人を愛するとき、信頼頼するときに、脳内で何が起こっているのかについて、愛情と絆に関わる脳内ホルモンとして知られている「オキシトシン」を話題に御説明いただきました。

   オキシトシンは子宮の収縮や母乳の分泌に関わるホルモンとして100年以上前に発見されました。しかし近年、オキシトシンは子宮収縮作用の他に社会的行動などにも関係していることが分かってきました。そこで、西森先生はオキシトシンの脳内での働きを調べるため、オキシトシンやその受容体を持たない遺伝子改変マウスを作製し、そのようなマウスでは他個体に対する識別能力が低下したり、母性行動が損なわれたり、攻撃性が増したりすることなどを発見しました。オキシトシンの働きが失われることで、認知機能が低下したり、個体間の愛情や社会性に影響が出てしまうことは驚くべきことです。今回のサイエンスカフェでは、このようにオキシトシンの発見から最新の研究成果に至るまで幅広くお話しをいただきました。


   当日は、学生さんから御年配の方々まで、様々な方にお集まりいただき、活発な意見交換が行われました。たくさんの方々に御参加いただきまして誠にありがとうございました!



(矢口)

 

会場の3331 Arts Chiyodaは、廃校になった中学校を利用したアートセンターで、

当日も多くの魅力的なイベントが開催されていました。


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