イベント情報


 第6回脳プロ公開シンポジウム 
    「つながりの脳科学」


   日  時 : 2014年2月1日(土) 10:00-18:00
   場  所 : 学術総合センター (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
   主  催 : 文部科学省「脳科学研究戦略推進プログラム」

    ※プログラム付き抄録集はこちら(3.79MB,PDF形式)
    ※アンケート結果はこちら(1.0KB,PDF形式)
 



 ● 開催趣旨 ● 
    脳科学研究戦略推進プログラム開始から6年目を迎え、2013年度で終了する課題D「社会的行動を支える脳基盤の計測・支援技術の開発」を中心にこれまでの成果を御紹介するとともに、日本の脳科学研究の今後を皆様と一緒に考える場として、本シンポジウムを開催いたしました。

    課題Dを代表して5名の研究者が講演を行いました。その後のパネルディスカッションでは、ファシリテーターとして北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)特任准教授である大津珠子氏をお迎えし、フロアからの質問について5名の研究者とともに議論しました。



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 ● 開会の挨拶 ●  (13:30-13:40)


文部科学省 研究振興局 ライフサイエンス課⻑
堀  内 義  規
(ほりうちよしのり)





 ● 講演Ⅰ ●  (13:40-14:00)


  「つながりの脳科学」

     狩  野 方  伸 (かのう まさのぶ)
   東京大学 大学院医学系研究科・医学部 神経生理学 教授

       ※発表内容はこちら(341KB,PDF形式)



 ● 講演Ⅱ ●  (14:00-14:25)


  「神経ネットワークのイメージングで
            疾患のしくみを理解する」

     岡  部 繁  男 (おかべ しげお)
   東京大学 大学院医学系研究科・医学部 神経細胞生物学 教授

       ※発表内容はこちら(402KB,PDF形式)



 ● 講演Ⅲ ●  (14:25-14:50)


  「においの研究が解き明かすマウスの多様な情動
            - 恐怖、母性、性行動」

     小 早 川 令 子 (こばやかわ れいこ)
   公益財団法人 大阪バイオサイエンス研究所 神経機能学部門 室長

       ※発表内容はこちら(280KB,PDF形式)



 ● 講演Ⅳ ●  (15:05-15:30)


  「精神疾患の診断と治療に役立つ社会脳研究」

     笠  井 清  登 (かさい きよと)
   東京大学 大学院医学系研究科・医学部 精神医学 教授

       ※発表内容はこちら(413KB,PDF形式)



 ● 講演Ⅴ ●  (15:30-15:55)


  「“せっかちさ”の神経経済学」

     大  竹 文  雄 (おおたけ ふみお)
   大阪大学 社会経済研究所 教授

       ※発表内容はこちら(581KB,PDF形式)




 ● パネルディスカッション ●  (16:10-16:55)
【進    行】:吉田 明(よしだ あきら)
  脳科学研究戦略推進プログラム プログラムオフィサー
  (自然科学研究機構 生理学研究所 多次元共同脳科学推進センター 特任教授)

【ファシリテーター】:大津 珠子(おおつ しゅこ)
  北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) 特任准教授



 

 





 ● 閉会の挨拶 ●  (16:55-17:00)



 脳科学研究戦略推進プログラム プログラムディレクター
     津  本 忠  治   
    (つもと ただはる)
(理化学研究所 脳科学総合研究センター
大脳皮質回路可塑性研究チーム チームリーダー)


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当日は、講演、体験展示を通して365名もの皆様にお越しいただきました。
御来場、誠にありがとうございました。




 ● 体験展示 ●  (午前の部10:00-13:20、午後の部17:00-18:00)



  01.「社会性と脳発達の関係を細胞・分子レベルで明らかにする」(東京大・狩野グループ)

  02.「養育環境が脳に及ぼす影響」(横浜市立大・高橋グループ)



  03.「匂いが引き起こす脳活動と行動・情動」(大阪バイオサイエンス研究所・小早川グループ)

  05.「対人コミュニケーションの障害に対する新たな治療薬の開発」(東京大・山末グループ)



  04.「リアルタイムコミュニケーションにより同期する脳活動」(自然科学研究機構・定藤グループ)



  06.「食と現代環境が及ぼす脳への影響」(自治医科大・矢田グループ)

  07.「慢性不眠症の過覚醒状態を生じる脳内基盤」(国立精神・神経医療研究センター・三島グループ)



  08.「発達障害に至る分子基盤の解明」(横浜市立大・松本グループ)

  09.「“自分は平均より優れている”と思う優越の錯覚の脳内メカニズム」(放射線医学総合研究所・須原グループ)





  10.「線虫C.elegansの報酬依存的学習行動におけるモノアミン制御機構の解明」(名古屋大・森グループ)

  11.「マウスを使って情動行動を評価する」(名古屋大・永井・貝淵グループ)

新規課題 総務省


  12.「新規課題の御紹介~「BMI技術」と「霊長類モデル」~」
  13.「日常生活の支援を目指すネットワーク型ブレイン・マシン・インターフェース」(総務省・ATR(川鍋グループ))





 ● 開催レポート ● 

   今回は、2009年から5年間にわたって取り組んできた課題D「社会的行動を支える脳基盤の計測・支援技術の開発」の集大成として、その成果を報告するシンポジウムを開催いたしました。課題Dの成果とともに、今後の課題、未来への展開についてもお話しいただきました。

   パネルディスカッションでは、ファシリテーターとして北海道大学より大津珠子さんをお迎えし、会場の皆様からお寄せいただいた研究への疑問に研究者の皆様がお答えするかたちで脳科学研究について議論いたしました。日本の脳科学研究の今後について考える貴重な場となりました。

   体験展示会場では、パネル展示にて課題D、課題E、課題F、課題Gに加えて、今年度の新規課題であるBMI技術及び霊長類モデル、更には総務省で行われている最先端の研究を紹介しました。御来場の皆様には、パネルや映像を御覧いただいた他、デモンストレーションなどを体験していただくことで、研究者と直接お話しをする機会をもうけさせていただきました。

   今回も、多くの皆様にお越しいただき、脳科学研究を少しでも身近に感じていただけたのではないかと思います。残念ながら御来場いただけなかった皆様のためにも、発表内容をまとめた報告書を作成し、今夏に発行いたしますので是非御覧ください。

   最新の脳科学研究を皆様により分かりやすくお伝えできるシンポジウムを目指して、今後も積極的な情報発信に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(本木)
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