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13/06/18
<概要>
表情や声色等の非言語的な情報を主に活用して他者の友好性を判断する場合には後方部の背内側前頭前野をハブとするネットワークが、言葉の内容などの言語的な情報を主に活用する場合では右半球の腹側の後部下前頭回をハブとする異なるネットワークが賦活されることを初めて示した。一方で、前方部の背内側前頭前野はこれらのネットワークを橋渡しし、どちらのハブ領域よりも早く賦活されることが示された。これらの結果から、前方部の背内側前頭前野が非言語ネットワークと言語ネットワークのどちらかを選択的に動員し、非言語的な情報と言語的な情報が食い違う際の複雑な他者判断を瞬時に効率よく成立させることが示唆された。