イベント情報


 第7回脳プロ公開シンポジウム 
「育ち・暮らし・老い  ~人生を支える生涯健康脳~


   日  時 : 2015年2月7日(土) 10:00-18:00
   場  所 : 学術総合センター (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
   主  催 : 文部科学省「脳科学研究戦略推進プログラム」

    ※プログラム付き抄録集はこちら(2.89MB,PDF形式)
    ※アンケート結果はこちら(585KB,PDF形式)


 ● 開催趣旨 ● 

    脳科学研究戦略推進プログラム開始から7年目を迎え、
2014年度で終了する課題E「心身の健康を維持する脳の分子基盤と環境因子」を中心にこれまでの研究成果を御紹介し、本事業による研究成果や活動について広く一般の皆様に御理解を深めていただくとともに、多くの御意見、御要望を頂くことを目的として、本シンポジウムを開催いたしました。

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 ● 開会の挨拶 ●  (13:30-13:40)

 

文部科学省 研究振興局 ライフサイエンス課⻑
     堀  内 義  規 (ほりうちよしのり)




 ● 基調講演 ●  (13:40-14:00)

  生活習慣病と脳
     永  井 良  (ながい りょうぞう)
   自治医科大学 学長,東京大学 名誉教授

       ※発表内容はこちら(502KB,PDF形式)



 ● 講演1 ●  (14:00-14:25)


 
生涯にわたる脳の健康を目指して
     水  澤 英  (みずさわ ひでひろ)
   東京大学 大学院医学系研究科・医学部 神経細胞生物学 教授

       ※発表内容はこちら(506KB,PDF形式)



 ● 講演2 ●  (14:25-14:50)


 
環境で変わる健康な脳発達-その分子機構
           (しもごおり ともみ)
   理化学研究所 脳科学総合研究センター
   視床発生研究チーム チームリーダー

       ※発表内容はこちら(523KB,PDF形式)



 ● 講演3 ●  (15:05-15:30)


  「
睡眠と体内時計の機能を知り、個の生活と医療に生かす
     三      (みしま かずお)
   国立精神・神経医療研究センター
   精神保健研究所 精神生理研究部 部長

       ※発表内容はこちら(631KB,PDF形式)



 ● 講演4 ●  (15:30-15:55)


  「
脳とエピジェネティクス
   -
遺伝と環境が作り出す心のメカニズ

           (かとう ただふみ)
   理化学研究所 脳科学総合研究センター
   精神疾患動態研究チーム シニア・チームリーダー

       ※発表内容はこちら(429KB,PDF形式)




 ● パネルディスカッション ●  (16:10-16:55)

一生を通じての脳と心の健康について
【進    行】:柚﨑 通介(ゆざき みちすけ)・加藤 忠史(かとう ただふみ)
                     脳科学研究戦略推進プログラム プログラムオフィサー





 ● 閉会の挨拶 ● 
(16:55-17:00)



 脳科学研究戦略推進プログラム プログラムディレクター
     津  本 忠  治 (つもと ただはる)
   理化学研究所 脳科学総合研究センター
   大脳皮質回路可塑性研究チーム チームリーダー


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当日は、講演、体験展示を通して313名もの皆様にお越しいただきました。
御来場、誠にありがとうございました。




 ● 体験展示 ●  (午前の部10:00-13:00、午後の部17:00-18:00)
※発表内容は、許可があったものを掲載しております。


   
1.「環境からみた脳神経発生・発達の健康からの逸脱メカニズムの解明」東京大・遠山グループ)
※発表内容はこちら(738KB,PDF形式)

2.「うつ病とストレス反応における遺伝と生活習慣に関する研究」(国立精神・神経医療研究センター・功刀グループ)
※発表内容はこちら(893KB,PDF形式)



   
3.「発症早期のアルツハイマー病脳におけるコア病態タンパク質とコア病態ネットワークの解明」(東京医科歯科大・岡澤グループ)
※発表内容はこちら(827KB,PDF形式)

4.「てんかんを伴う自閉症関連遺伝子の同定と解析」(理化学研究所 脳科学総合研究センター・山川グループ)
※発表内容はこちら(769KB,PDF形式)



   
5.「脳画像データを用いたうつ病の診断法:機械学習法の視点」(沖縄科学技術大学院大・銅谷グループ)
※発表内容はこちら(1.01MB,PDF形式)

6.「アルツハイマー病の脳病理形成を規定する遺伝子産物KLC1スプライスバリアントE(KLC1E)の発見」(大阪大・武田グループ)
※発表内容はこちら(491KB,PDF形式)


   
7.「ドーパミンによる報酬作用の脳内における仕組み」(東京大・河西グループ)
※発表内容はこちら(991KB,PDF形式)

8.「脳は好き嫌いをどのように判断するのか? 」(東京大・榎本グループ)
※発表内容はこちら(1.06MB,PDF形式)


   
9.「体内埋込装置による運動・コミュニケーションのサポート」(大阪大・吉峰グループ)
※発表内容はこちら(457KB,PDF形式)

10.「ブレイン・マシン・インターフェースで運動障害を治療する」(慶應義塾大・里宇グループ)
※発表内容はこちら(1.04MB,PDF形式)


   
11.「脳画像検査に基づく精神疾患バイオマーカーの開発と臨床応用のための研究」(東京大・八幡グループ)
※発表内容はこちら(789KB,PDF形式)

12.「遺伝子改変マーモセットの汎用性拡大および作出技術の高度化とその脳科学への応用」(実験動物中央研究所・佐々木グループ)

総務省 厚生労働省
   
13.「日常生活の支援を目指すネットワーク型ブレイン・マシン・インターフェース」(国際電気通信基礎技術研究所・石井グループ)
※発表内容はこちら(679KB,PDF形式)

14.「精神疾患の客観的補助診断法の開発研究」(大阪大・橋本グループ)・(東京大・笠井グループ)
※発表内容はこちら(900KB,PDF形式)


厚生労働省 厚生労働省
   
15.「うつ病の病態を反映する血中バイオマーカーの開発・実用化研究」(九州大・神庭グループ)
※発表内容はこちら(1.99MB,PDF形式)

16.「血液バイオマーカーを用いたうつ病と双極性障害の鑑別診断法の開発に関する研究」(千葉大・橋本 グループ)


厚生労働省 厚生労働省
   
17.「うつ病診断を血液検査所見で補助する-白血球mRNA発現とDNAメチル化を利用して-」(徳島大・大森グループ)
※発表内容はこちら(831KB,PDF形式)

18.「高齢者うつ病の診断と治療評価のための分子イメージングの開発」(日本医科大・大久保グループ)
※発表内容はこちら(545KB,PDF形式)

 



 ● 開催レポート ● 

  
今回のシンポジウムでは、「育ち」「暮らし」「老い」と生涯を通じた脳と心の健康の分子基盤について研究してきた課題Eの集大成として、基調講演では心臓病の権威である永井良三先生をお迎えして生活習慣病と脳の関係についてお話しいただき、続いて課題Eの研究成果と今後の展望について、さらに脳の病気と関わりの深いエピジェネティクス研究について御紹介いたしました。

パネルディスカッションでは、会場の皆様からお寄せいただいた御質問の中から、脳の健やかな発達や脳を健康に保つための生活習慣、動物が睡眠を取る意義、最新の精神疾患治療法などについて議論いたしました。皆様が日頃から思っていた脳に関する疑問にお答えできたのではないかと思います。

   体験展示会場では、課題E、課題F、課題G、BMI技術及び霊長類モデル、さらには総務省と厚生労働省で行われている脳科学研究成果について御紹介いたしました。展示パネルや映像による研究紹介のほか、実際の研究に用いられている機器展示、質問紙を用いたストレス診断や顕微鏡を用いた観察コーナーなどの体験デモンストレーションも楽しんでいただきました。御来場の皆様と研究者が直接お話しさせていただくことで、最先端の脳科学研究をお伝え出来たのではないかと思います。

   今回も、多くのお申込み・お問い合わせをいただき、誠にありがとうございました。定員を超えてしまい、残念ながら御来場いただけなかった皆様のためにも、発表内容をまとめた報告書を作成し、今秋にも発行いたしますので是非御覧ください。

   今後も、最新の脳科学研究を皆様により分かりやすくお伝えできるシンポジウムを目指して、積極的な情報発信に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


(丸山)
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