ご挨拶

2009年3月   伊佐 正 

*うかうかしているうちに3月になってしまいました。本当はNEWSになるようなことが沢山あるときが実は一番忙しくて、HPを更新している暇がないのですね。この間、研究室のるリトリート(1月31日)、脳プロの公開シンポジウムなどがひとつの山でした。
*神経科学大会の準備がだいぶ本格化してきました。急激な経済状況の悪化から、企業の協賛がどこまでいただけるのか、今の頑張りにかかっています。今後travel awardの決定、そして一般演題が4月に締め切られたら、プログラム作りがメインになってきます。今回の日本神経科学大会は「国際化」がキーワードになりそうです。SFN, FENS, ドイツとの連携など、さまざまな海外の学会、機関との連携イベントが開催される運びになりそうです。
*間もなく、サルの一次運動野の手の領域からの皮質脊髄路の頚髄内での投射様式に関する詳細な定量的解析の論文(とても地道な神経解剖の論文だけど非常に面白いと思っています)を投稿する予定ですが、今年に入ってからカリフォルニアのTuszynskiらのグループ(Rosenzweig et al. JCN)、ピッツバーグのStrickらのグループ(Rathelot & Strick、PNAS)から極めて近くかすっている論文が次々に出て、あわてて書き直しに追われています。一次運動野、皮質脊髄路などというともうとっくに終わっていると思われているかもしれませんが、運動ニューロンと介在ニューロンへの投射の関係とその起源、同側性投射、両側性投射など、基本的なのだけれど臨床面からもとても重要なことが結構まだわかっていないのですね。今結構ホットな領域なのかもしれません。

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 伊佐 正 教授 
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