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心と体の科学

第1回 動く"細胞"の不思議

2008.7 vol.4

岡崎市立葵中学校の生徒さんが、深田正紀教授を訪問し、
細部の観察を体験学習しました。

深田.gif 生徒たち.gif

Q and A

Q 細胞、特にがん細胞はなぜ形を変えるのですか?

真剣.jpg
A
 がん細胞の特徴は、どんどん自分勝手に増えるだけでなく、自分自身の形を変えて、正常の場所ではないところに広がっていったり、血液にのって移っていったり(転移)することです。つまり、自在に形を変えて広がっていこうとするのです。 

 

 

 

 

Q がん細胞が広がらないようにする方法があるのか。または進行を遅くすることはできるのですか?

覗いてみたい.jpg

A いままさに多くの研究者が研究しているところです。がん細胞が勝手に形をかえないようにしたり、移っていったりすることを妨げれば、がんの転移を抑えられるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

アクチン.gif

 みんなの体をつくっている「細胞」という小部屋。小さな小さな細胞の中にも実は形を支える「骨組み」があります。アクチンや微小管という名前の骨組みが、細胞にはりめぐらされているのです。

 

 『未来の研究者』に夢をたくす

 僕は生理学研究所でとても貴重な体験をさせて頂きました。中でも一番感動したのは、細胞の骨組みを顕微鏡でみせて頂いたときです。科学技術はすごいんだと改めて実感しました。また、僕が日常生活を送るために何気なくやっている行動も、まだ解明されていないことが多いことを聞いて、少し驚きました。これから、もっと研究が進み、人間の体の隅々まで一つ残らず解明されたり、病気の治療法がみつかったりして、世界の人が何不自由なく平和に暮らしていけるといいと思いました。生理学研究所の方々、本当にありがとうございました。そして、これからもがんばってください。
(酒井 瑞貴)

 

 今回、日本を代表する最先端、自然科学研究機構との交流を通して、細胞のことについて色々と学びました。今まで、細胞のことについて知る機会がなかったので、今回はすごく貴重な体験をさせて頂きました。細胞の一つ一つが3万個の部品からできており、それが私たちの体に入っていると思うと、改めて人間の体ってすごいなと思いました。深田先生は難しい細胞の説明をパワーポイントを使って、より分かりやすく私たちに教えて下さいました。そして、実際に顕微鏡を使って、色々な細胞を見せて頂きました。特に印象に残っているのは、脳にある神経細胞の樹状突起のまわりにあるシナプスを見たことです。目では見ることができないものをみることができ、すごく感動しました。細胞の研究は、私たちの生活にとても関係のあることなのに、日常では知ることができません。今回の体験で、たくさんのことを知り、より興味がわきました。そして、私も将来、人の役に立てる仕事に就きたいと思いました。
(平岩 美有紀)

 

  私は、生理学研究所に行って、教授のお話を聞いたり、実験器具を見せて頂いたりして、学校では教えてもらえないようなことをたくさん知ることができました。その中でも、私は神経細胞やその中のシナプスを顕微鏡で見たときが一番感動しました。自分の体の中にこんなものが入っているなんて知らなかったので、とても不思議な気持ちになりました。その他にも色々なことを知ることができ、今まで以上に理科に興味を持つことができました。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
(清水 まほ)

 

 事前学習では難しいなと思っていた細胞の話を深田先生がとても分かりやすく僕たちに教えてくださいました。その中でも一番びっくりしたのは、白血球が異物を食べて殺してしまう映像です。そのようなことが、常日頃から僕たちの体の中で行われていてすごいと思いました。また、実際に顕微鏡で色々な細胞を見せていただきました。講義して頂いたときに見た写真のものが、実物で見ることができました。本当にすごいなあと思いました。学校では学ぶことができないとてもすばらしいことを学ぶことができ、とても感動しました。
(古根川 彰紀)

 

動いてる.gif

 

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