第16回 遺伝子改変技術の世界をのぞく!
2012.1 vol.25


「未来の研究者」に夢をたくす -岡崎市立竜南中学校の生徒さんの感想ー
生理学研究所で、遺伝子について勉強しました。遺伝について知っていることがほとんどなかったけど、ノックアウトマウスなどを詳しく教えてもらって今まで知らなかったことをたくさん覚えることができました。一番印象に残っていることは、遺伝子組み換え動物制作技術を見せてもらったことです。遺伝子組み換えはどうやるのか、遺伝子の研究はどんなことをするのかなどがよくわかりました。
短い時間だったけどたくさんのことを教えてもらったりして、とても楽しかったです。
難しいことがたくさんあるけど、今は遺伝子に興味があります。これから、遺伝についての本を読んだりインターネットで調べたりしていきたいです。
(石野 慶志郎)
生理学研究所で遺伝子について学びました。そこでは受精卵前後にDNA溶液を注入する技術や、ES細胞に不活性化させる遺伝子を入れたりする技術を見せていただいたりと、貴重な体験をさせていただきました。
そこはテレビで観る研究室のような未知の世界でした。手は5センチぐらい動かしているのに針は微動で動く顕微鏡など初めてのものばかりで驚きと戸惑いの連続でした。
その一週間後、新聞で新しい品種のマウスが誕生したという記事を読み、身近な出来事のように感じました。自分の見学した方法で別のマウスが生まれると思うととても驚きます。
この生理学研究所で生まれたマウスが病気の治療など、さらに社会で役立てられていくことを期待したいです。
この体験は、私に生物や科学の分野での興味を与えてくれた貴重な体験となりました。
(辻村 珠実)
僕たちは生理学研究所に行き、遺伝子のあらゆることの説明を聞いたり、ES細胞を用いた遺伝子組み換え動物制作の装置を見学したりしました。遺伝子改変技術には、精密な機械を使うので少し難しいと感じました。でも、実際に見学したときはおもしろいなあとわくわくした気持ちになりました。
この体験を通して遺伝子改変することにより、機能の違う動物が生まれることがよくわかりました。また、科学技術は大きく進歩していると感じました。
(辻村 篤也)

遺伝子改変動物についての今回の実験教室は、なかなか複雑でしたが、学校で習ったばかりの単元の延長だったのでとても興味深かったです。
マウスの胚にES細胞を入れるために使用する、マニピュレータ操作の体験をさせていただきましたが、実際にやってみると、微妙な手の動きなど、とても慎重にやらなければいけないということを実感しました。この技術が更に進歩すれば、人間の遺伝子研究やこれからの医学研究にも役立つと思いました。
(石川 亜咲)
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