第7回 神経の形とつながりを知ろう
2009.11 vol.12
脳を作っているのは神経という細胞です。その神経細胞がつなぎ目を作って情報のやりとりをして脳は考えたり記憶したり体を動かしたりして働いています。神経の細胞の形とそのつなぎ目について光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察しました。
神経の形とシナプス
神経細胞は、細胞といっても、丸や四角いだけでなく、長い突起をもっている「線維」のようなものです。そして突起でお互いにつなぎ目を作っています。そのつなぎ目を”シナプス”といいます。神経細胞の線維では電気信号で、シナプスでは化学物質を使って、脳の中ではたえまなく様々な”情報”をやりとりしているのです。
「未来の研究者」に夢をたくす -岡崎市立福岡中学校の生徒さんの実習の感想ー
私は生理学研究所で大脳についてお話を聞きました。脳の細胞や細胞の接合部のシナプスと呼ばれるものについて説明をしていただいたり、実際に顕微鏡を使って、大脳の錐体細胞を見せていただきました。私たちの脳は、思っていた以上に複雑な仕組みや構造があると知り、驚くと同時にとても感動しました。今回、私が学んだことは、脳のほんの一部に過ぎませんが、千三百グラムに込められた人間の神秘の一端を見たような気がしました。
(石川 真衣)
大脳について生理学研究所で学びました。そこではいろいろと生物について研究していますが、特に大脳の神経細胞の伝達の仕組みについて研究していることを知りました。伝達の仕組みについては科学の最先端のことばかりで、僕にはとても難しかったです。でも、初めて電子顕微鏡をのぞき、脳の中の神経をみることができただけでも貴重な体験ができたと思っています。
(澤田 竜馬)
生理学研究所で大脳の細胞を見せてもらいました。百年も昔からずっと大脳については研究が行われていると聞いた時には驚きました。脳についての説明は難しかったですが、研究員の方に真剣に易しく説明していただきました。研究している仕事もみせていただき、現在はコンピュータを使い3D映像で表せることができるのはすごいなと感じました。研究員の方が、何時間も集中して、機械を操作しているのが印象的でした。
(徳田 壮馬)
研究室で大脳の細胞にはいろいろな形があることを知りました。その細胞を今ではコンピュータを使って図に表している事も知りました。少し前までは人がスケッチしていたそうで、実際にやらせてもらった時には顕微鏡を見ながらなかなか絵が描けず、大変な仕事だったんだということがわかりました。
(成瀬 真帆)
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