第18回 脳の中の神経細胞を見てみよう!
2012.5 vol27
岡崎市立六ツ美北中学校の生徒さんが、脳の神経細胞について学びました。

ノーベル賞で有名になったGFP(緑色蛍光タンパク質)は、生理学の研究にはなくてはならないものです。
今回はこのGFPを持つように遺伝子改変をおこなったマウスの神経細胞をみることに挑戦です。
実際にマウスの脳切片を自分で作って神経細胞が突起を出している様子や、たくさんの神経細胞が並んでいる様子を蛍光顕微鏡で観察しました。
「未来の研究者」に夢をたくす 岡崎市立六ツ美北中学校の生徒さんの感想
生理学研究所で、ネズミの脳をスライスして、蛍光顕微鏡で神経細胞を見ました。GFPというものによって、多くの細胞が緑色に光っていて、その細胞と細胞をつなぐものもはっきりと観察でき、とても驚きました。脳全体を見ると強く光っているところと弱く光っているところがあり、神経細胞が密集しているところもわかりました。今回研究所で脳のことを学び、他にも人間の体のしくみについてもっと知りたいと思いました。いろいろなことに興味をもって考えていきたいです。
(羽根田 真央)
生理学研究所で人間の体についてお話を聞いたり、マウスの脳を観察したりしました。緑色蛍光タンパク質を入れたマウスの脳を光った状態で観察することができ、とても貴重な体験をさせていただきました。
マウスは人間との共通点があり、人間の体の不思議を調べるために必要だとわかりました。いろいろなお話を聞いて、私には難しいことがありましたが、人体の不思議についてもっと知りたいなと思いました。
(村上 奈帆)
生理学研究所で脳の構造について学習しました。とても難しい内容で分からなかったところもあったけれど、とても楽しかったです。
マウスの脳を顕微鏡で見るとGFPというものを入れた神経が緑色に光っていてとても不思議でした。そして、脳からはすごく小さい電流が流れていて、そのおかげで運動ができていてすごい仕組みだと思いました。また、マウスが人間の薬を作るのに役立っていて、とてもありがたいことだと思いました。
(遠藤 康平)
生理学研究所では、鍋倉教授のお話を聞かせていただいたり、ネズミの脳を蛍光顕微鏡で見させていただきました。ネズミの脳を薄くスライスする機械が動くのを見たり、スライスしたものを蛍光顕微鏡で見たりして、驚くことがとてもたくさんありました。自分には難しいと思うこともありましたが、初めて知ることばかりでもっと知りたいと思うこともたくさんありました。今回の体験講座に参加して、貴重な体験をすることができ良かったです。
(岩月 楓香)
生理学研究所に行き、脳や神経細胞のことについて学びました。実験でネズミの脳をスライスして蛍光顕微鏡で見たときは、オタマジャクシのような神経細胞が見えて、とても細い糸のようなものを数本伸ばしているのが見えました。たとえば、「脳から腕に動け!」と信号を出すとき、この細い糸のようなものは、脳から脊髄の神経細胞へ、脊髄から腕の神経細胞へと、2本しかないことにはとても驚きました。
(南 雛子)

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