Joint Researches

共同利用研究

磁気共鳴装置 共同利用実験 2008年度

磁気共鳴装置については「生体内部の非破壊三次元観察」と「生体活動に伴う形態及びエネルギー状態の連続観察(含む脳賦活検査)」というそれぞれ2つの研 究テーマを設定し募集している。現在の装置は2000(平成12)年に導入されたもので、3テスラという高い静磁場により通常の装置(1.5テスラ)に比 較して2倍の感度をもち、特に脳血流計測による脳賦活実験においては圧倒的に有利である。また、特別な仕様を施してサルを用いた脳賦活実験をも遂行できる ようにした点が、他施設にない特色である。さらに、実験計画、画像データ収集ならびに画像統計処理にいたる一連の手法を体系的に整備してあり、単に画像撮 影装置を共同利用するにとどまらない、質の高い研究を共同で遂行できる環境を整えて、研究者コミュニティのニーズに応えようとしている。

平成20年度採択表

No. 研究課題名 氏  名
1 コモン・マーモセットを用いた脳特異的レトロウィルスベクターの安全試験 清水 惠司
高知大・医
2 第三次視覚野(V3)のMRIによる三次元構造観察 藤田 一郎
大阪大院・生命機能
3 非侵襲統合脳機能計測技術を用いた高次視覚処理の研究 岩木 直
産業技術総合研究所
4 磁気共鳴画像装置による脳賦活検査を用いたヒトの情動とストレス脆弱性に関する研究 飯高 哲也
名古屋大院・医
5 呼吸困難感の中枢情報処理機構の解明 越久 仁敬
兵庫医科大
6 非侵襲的脳機能検査による疲労・疲労感と学習意欲の評価法 渡辺 恭良
理化学研究所
7 fMRI信号を用いた視知覚像の再構成 神谷 之康
国際電気通信基礎技術研究所
8 ヒトの視覚野における身体像形成過程 内藤 栄一
情報通信研究機構
9 機能的MRIを用いた非自国語模倣学習の神経基盤解明 吉田(日裏)晴世
大阪教育大院・教育
10 美しさを判断する脳―視覚と聴覚の複合刺激による脳賦活部位の解明 中村 浩幸
岐阜大院・医
11 サルを用いた動脈硬化の観察およびPETトレーサーの開発 外村 和也
浜松医科大・分子イメージング先端研究センター
12 サルMRI標準脳画像のPET分子イメージング研究への応用 尾上 浩隆
理化学研究所
13 予備情報の与え方の違いによる英語教授法効果の検討:ペーパーテスト結果とfMRIによる脳活性状態の観測より 大石 晴美
岐阜聖徳学園大・経済情報
14 磁気共鳴画像診断用新規造影剤の開発と評価 阪原 晴海
浜松医科大・医
15 単語復唱時の脳賦活研究 萩原 裕子
首都大学東京・人文科学


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