「一般共同研究」と「計画共同研究」は,所外の大学及び研究機関の常勤研究者が,所内の教授または准教授と共同して行なう研究であり,従来は合計30~40件が採択されていましたが,共同利用研究の活性化,また,連続ブロック表面走査型電子顕微鏡(SBF-SEM)を使用する計画共同研究の件数の増加に伴い、2024年度は合計で137件が行なわれる予定です。
2024年度に採択されました研究課題は以下の通りです。
No. | 研究課題名 | 氏 名 |
---|---|---|
1 | 実験動物(ニホンザル)の予期しない死亡に対する原因究明の試み |
二宮 賢司 (琉球大学・大学院医学研究科法医学講座) |
2 | ホログラフィック刺激法を用いた痛覚神経回路の機能原理の解明 |
榎本 和生 (東京大学・大学院理学系研究科) |
3 | 神経回路の生後発達におけるNMDAR機能の生理学的解析 |
岩里 琢治 (国立遺伝学研究所・神経回路構築研究室) |
4 | マウス運動野ミクロコネクトームの標準化データベース構築とシミュレーション |
山崎 匡 (電気通信大学・大学院情報理工学研究科) |
5 | 動物モデルを用いた腸管バリア破綻の分子機序とその神経変性への影響の検討 |
山中 智行 (新潟大学・脳研究所脳病態解析分野) |
6 | Na ポンプ遺伝子変異を原因とする神経疾患の病態生理基盤の解明 |
池田 啓子 (東京工業大学・科学技術創成研究院生体恒常性研究ユニット) |
7 | 大脳基底核が制御する随意運動、情動における線条体の細胞内シグナル伝達の役割 |
佐野 裕美 (藤田医科大学・精神・神経病態解明センター) |
8 | 直接消費可能な報酬の価値表象の動的特徴 |
地村 弘二 (群馬大学・情報学部) |
9 | 運動学習に伴うシナプス可塑性の微細構造解析 |
孫 在隣 (大阪大学・大学院歯学研究科) |
10 | タイトジャンクション分子の局在と機能の解析 |
東 智仁 (福島県立医科大学・基礎病理学講座) |
11 | 脳内分泌リガンドLGIファミリータンパク質の電気生理学的機能解析 |
深田 正紀 (名古屋大学・大学院医学系研究科) |
12 | 生得的社会行動を司る神経回路の共通性と特異性に関する機能解剖学的解析 |
恒岡 洋右 (東邦大学・医学部) |
13 | 脳波位相同期解析を用いたPaired associative stimulation効果の個人差の解明 |
鹿内 友美 (東京大学・大学院総合文化研究科広域科学専攻) |
14 | 経頭蓋磁気刺激が大脳皮質広域神経活動に及ぼす影響の測定と解析 |
筒井 健一郎 (東北大学・大学院生命科学研究科) |
15 | 血液精巣関門の機能を制御する仕組みを解明する |
高島 誠司 (信州大学・繊維学部) |
16 | 感覚情報処理抑制系の機序解明と検査パラダイムの確立 |
杉山 俊介 (岐阜大学・大学院医学系研究科) |
17 | 安静時脳内ネットワークのダイナミズムの臨床応用 |
服部 憲明 (富山大学・学術研究部医学系) |
18 | 腸管感染性および気道感染性ウイルスの高分解能構造解析 |
片山 和彦 (北里大学・大村智記念研究所) |
19 | 水生動物の環境適応を支える温度感受性TRPチャネルの研究 |
齊藤 修 (長浜バイオ大学・バイオサイエンス学部) |
20 | リン酸化サイトを一つにした単純化したKaiCを用いた、シアノバクテリア概日周期の解明 |
成田 哲博 (名古屋大学・大学院理学研究科) |
21 | 南極藻類の光捕集タンパク質立体構造解析 |
小杉 真貴子 (基礎生物学研究所・環境光生物学研究部門) |
22 | ミトコンドリアダイナミクスに注目した重金属および金属含有薬物による腎障害誘発機構の解析 |
藤代 瞳 (徳島文理大学・薬学部) |
23 | 運動学習による抑制性シナプス可塑性の動態 |
木田 裕之 (山口大学・大学院医学系研究科) |
24 | 概日時計および低温応答の分子機構に関する細胞内Ca2+の動態解析 |
金 尚宏 (名古屋大学・トランスフォーマティブ生命分子研究所) |
25 | ヒトiPS細胞由来心筋細胞の成熟化過程における微弱電流の役割の解明 |
黒川 洵子 (静岡県立大学・薬学部) |
26 | アデノ随伴ウイルスベクター(rAAV)を用いた重力ゲートウェイ反射に関わる神経回路の解析 |
橋本 茂 (北海道大学・遺伝子病制御研究所) |
27 | 睡眠調節における星状膠細胞の役割:視床下部におけるシナプスでの構造的可塑性の研究 |
仙波 和惠 (Dalhousie University・Department of Medical Neuroscience ) |
28 | タンパク質の超分子複合体形成の構造基盤 |
矢木 真穂 (名古屋市立大学・大学院薬学研究科) |
29 | イソギンチャク近縁種から単離した新規神経毒の作用機構に関する研究 |
本間 智寛 (東海大学・生物学部海洋生物科学科) |
30 | 自己免疫性脳脊髄炎マウスにおける瞳孔反射異常に関わる神経-免疫連関の解析 |
大津 航 (岐阜薬科大学・Biomedical Research Laboratory) |
31 | オプシン-イオンチャネル融合タンパク質を用いた、GPCRによるシグナル伝達メカニズムの解析と光操作ツールとしての応用 |
塚本 寿夫 (神戸大学・大学院理学研究科) |
32 | 脳波位相依存刺激手法の構築と周期的な脳活動の役割に関する研究 |
小野島 隆之 (滋賀大学・データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター) |
33 | マウス心筋前駆細胞ACMsの起源および生理的意義の解明 |
尾松 万里子 (滋賀医科大学・研究活動統括本部) |
34 | がんの骨浸潤・骨破壊のイメージング解析 |
谷村 明彦 (北海道医療大学・歯学部薬理学分野) |
35 | サル局所電場電位の計算論的解析法による学習メカニズムの解明 |
田中 宏和 (東京都市大学・情報工学部) |
36 | 聴覚情報処理基盤となる音響物理パラメータ特定のための聴覚誘発磁界の解析 |
林 実 (明星大学・理工学部) |
37 | 2光子励起顕微鏡を用いた先進的生体がんイメージング法の開発 |
今村 健志 (愛媛大学・大学院医学系研究科) |
38 | シアノバクテリアの多様なフィコビリソームの構造解析 |
広瀬 侑 (豊橋技術科学大学・大学院工学研究科 応用化学・生命工学系) |
39 | セルトリ細胞間で形成されるタイトジャンクションの微細構造解析 |
菅原 太一 (熊本大学・大学院生命科学研究部 生体微細構築学講座) |
40 | 発達期DGLノックアウトマウスにおける抑制性シナプス入力の測定 |
亀山 克朗 (鳥取大学・医学部) |
41 | 数知覚に関する神経力学系モデリングと脳波計測実験の融合的研究 |
末谷 大道 (大分大学・理工学部) |
42 | 突然の聴覚情報変化に対する脳応答の多角的検討 |
元村 英史 (三重大学・医学部附属病院) |
43 | 視床皮質投射軸索のミクロコネクトーム機能・構造相関解析 |
田中 康裕 (玉川大学・脳科学研究所) |
44 | 光応答カリウムチャネルの開発と電気生理解析 |
古谷 祐詞 (名古屋工業大学・大学院工学研究科) |
45 | 嗅上皮の再生におけるTRPチャネル関連神経回路と非免疫細胞の炎症誘導機構IL-6アンプの解析 |
酒谷 英樹 (和歌山県立医科大学・医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科) |
46 | 統語的・意味的依存関係を構築する際に用いられるキューに関連する神経基盤の解明 |
祐伯 敦史 (立命館大学・スポーツ健康科学部) |
47 | 食事行動とin vivoカルシウムイメージングをリンクさせる解析方法の確立 |
戸田 知得 (熊本大学・生命科学研究部 中枢性代謝制御学講座) |
48 | 神経回路機能を解明及び操作するための高性能ホログラフィック顕微鏡の開発 |
的場 修 (神戸大学・大学院システム情報学研究科) |
49 | 経頭蓋電気刺激による聴覚誘発脳磁界の変調 |
岡本 秀彦 (国際医療福祉大学・医学部) |
50 | イオン輸送体の機能解析 |
魚住 信之 (東北大学・大学院工学研究科) |
51 | 走査型電子顕微鏡連続断面観察法による腎生検検体の三次元構造解析 |
阿部 誠 (獨協医科大学病院・ 腎臓・高血圧内科) |
52 | 成熟マウスにおける嗅球神経回路の電気生理学的解析 |
外村 宗達 (川崎医科大学・医学部) |
53 | サブプレート神経活動ダイナミズムによる脳神経回路発達メカニズムの解明 |
丸山 千秋 (東京都医学総合研究所・脳神経回路形成プロジェクトプロジェクト) |