文字サイズ :
HOME >  大学院教育 >  在学生の声「生理研で学んでいます」

大学院教育

Graduate School

在学生の声「生理研で学んでいます」

"研究所"での大学院生活

心理生理学研究部門 小山 雄太郎

心理生理学研究部門 定藤研究室の小山雄太郎です.私は様々な自己(エピソード記憶, SoO, SoA, etc.)に関わる心理現象の脳内表現と神経基盤を研究する為に,生理研の5年一貫性博士課程に入学しました.現在は機械学習や統計モデリングを用いて,fMRIの新しい解析方法の開発を行っています.これは将来的には,自己という取り扱うのが難しい現象を研究する為の有力なツールとなると期待しています.本冊子を手に取っている方は在学生の忌憚の無い意見を欲していると思いますので,生理研で大学院生活を送るメリット・デメリットについて正直に記述しようと思います.
 まずメリットですが研究環境が挙がります.素晴らしい教員・技術員・事務員の方々,優れた教員対学生比(客員教員を除き,総研大生以外の訪問学生を加えてすら,2.7)(井本. 2015),7TMRIから電子顕微鏡まで何でもある設備,必要な機器はすぐに購入して頂ける予算環境,神経科学全般をカバーする授業,毎週の様に開催される国内外の研究者のセミナーなど夢の様な環境です.全ての要素がこれほどの高水準で達成されている施設は,私が知る限りでは全国的にも少数です.また,学生の金銭面での待遇も恵まれています.総研大入学金相当額の支給・100~170万円のRA雇用(自身の研究に関連した用務)・10万円の研究費が存在していて,これに総研大の授業料免除とJASSO1種奨学金の免除を組み合わせる事により,修士より無借金で自活が可能です.一部の他施設が少人数を対象としているフェローシップやOISTと並んで,国内最高の待遇と言えます.
 次にデメリットですが,生活面が挙がります.生理研には若年世代が少ないので,学生らしいイベントはほぼ存在しません.大都市から転居してきた場合,立地している岡崎市の店舗や交通の便にも不満を感じる可能性があります.他のデメリットとしては修士卒での就職が想定されていない点です.不可能では無いのですが,制度的にハードルが高く,キャリアセミナー等も皆無です.
 まとめると生理研は,研究者になりたい場合には素晴らしい,それ以外の場合には不満を感じてしまうかもしれない環境です.前者の場合には,夏のトレーニングコースや各種の生理研研究会や大学院の体験入学に参加し,生理研を進学候補として吟味する事を強くお勧めします.

koyama yutaro.jpg

恵まれた環境で基礎研究がしたい

博士前期課程1年 植木 彰彦

私は5年一貫性博士課程(修士)として本学の生理科学専攻に入学しました。学部時代から生物学を専攻しておりましたが、学ぶうちに‘生理学’が含む分野が想像以上に多岐に渡ることを思い知り、その広大さに強く惹かれました。そこで私は、特に興味のあった脳・神経系において各レベル(分子,細胞,組織,個体,社会活動)の先進的な研究が集まる生理学研究所で基礎研究がしたいと思い、本学への入学を決めました。
 生理学研究所での大学院生活は、とても恵まれた環境だと日々感じています。まず、生理学研究所では共通機器を含め、各分野における最新鋭の研究機器が揃えられています。世界に誇る研究機関の設備で、大学院生が自身の研究を行える機会というのは、大変貴重です。事実、実験手法として選べる選択肢が多いということは、日々の実験やディスカッションにおいて、より自由な発想や進展を可能にしてくれます。機器の取り扱いや手技についても疑問があれば、技術職員や専門の研究者によるサポートも受けることが出来ます。入学した当初、私は初めて扱う機器や実験手法ばかりで不安もありましたが、教員方の根気強い指導のおかげで、今では安定して実験に臨むことが出来ます。
 そして、所内で研究発表や講演が多いことも本学の魅力です。生理学研究所では日々多くのセミナー・研究会が催され、所内外を問わず各分野の最前線で活躍する研究者の発表を日常的に聴講することが出来ます。こうした機会から他分野の知見や新しい視点を得られることは多く、自身の研究だけでは得られない刺激に満ちてます。
また、本学では海外からの研究者の来所やインターンシップなど、とにかく英語に触れる機会が大変多いです。アカデミックに限らず研究者として今後世界で活躍する上で、英語でのコミュニケーションは必須であることは明らかであり、英会話にあまり自信の無い私にとって挑戦できる機会が多い事は大変うれしい限りです。また、本学では外国人講師による英会話教室が開かれており、特別プログラムでは研究発表に沿った英語プレゼンテーションを学ぶことが出来るなど、より研究に特化した英会話能力を身に着けることが出来ます。
興味を持たれた方は、是非一度、先生方と話し合う事をお勧めします。直接連絡をとられても構いませんが、生理学研究所では、体験入学やトレーニングコース等、興味ある研究室と交流できる機会を設けています。私も昨年度体験入学を通して、一週間ほど現在の所属先にお世話になり、最新の2光子顕微鏡による脳の生体内イメージングを体験でき、研究生活やテーマ等について先生方と話をする事も出来ました。
最後に、本学には学生の好奇心を尊重し、その探求に十分に応え得る環境があります。将来、様々な分野の皆様と議論が出来る日を楽しみにしております。

ueki akira.jpg
 

本気で研究がしたい学生にとって有意義な場所

博士前期課程1年 新居 桂陽

認知行動発達機構研究部門の新居です.私は5年一貫性博士課程で総研大に入学しました.私は工学系の出身で,学部4年時にブレインマシンインターフェースの研究を行っていました.元々脳について興味を持っていましたが,実際に脳に関連する研究を行う中で,なぜヒトは道具を使ったり,他者とコミュニケーションをとることができるのか知りたくなり,脳機能に関する基礎研究を行いたいと感じるようになりました.大学院入試にあたり,幾つかの大学院の説明会等に参加しましたが,その中でも生理学研究所に設置されている,総合研究大学院大学の生理科学専攻に進学しました.現在,私は電気生理学的手法を用いた,社会的認知機能研究に従事しています.
 生理学研究所を進学先に選択した理由は幾つかありますが,3つについてお話しします.
 1つ目は,脳研究を行うための設備が充実している点です.脳機能研究を行うための設備として,ヒト,動物用の7TMRI,ヒト2人の同時計測が可能なハイパースキャンMRIが設置されており,その他の電気生理学的実験を行うための設備も最新のものが揃っています.大学院生もこれらの設備を用いることができます.
 2つ目は,学生に対し,研究者の人数が非常に多い点です.本学は研究所ですから科研費等を獲得し,研究の第一線で活躍している人たちが数多く所属しており,そのような先生方に囲まれて研究活動を行うことができます.日々の実験やディスカッションにおいて,所属研究室の先生方の指導を仰ぐことができ,所属研究室外の先生方とも交流することができます.また本学の講義の講師を務めてくださるのも研究所の先生方です.故に講義内容も教科書レベルで収まりません.講義の導入で神経科学の基本事項について説明し,それを元に最先端の研究内容について聞くことができます.また,英語についても,ネイティヴの英語教師による英語教育プログラムが実施されており,科学に関連した題材を元にスピーキング,プレゼンテーション能力を向上させるためのカリキュラムが実施されています.
 3つ目は,金銭面での支援が充実していることです.まず生理科学専攻への入学者全員に入学金相当額が生理学研究所奨学金として支給されます.さらに生理学研究所の大学院生はリサーチアシ スタント制度によって雇用されます.これらにより生理学研究所の大学院生達はアルバイト等に時間を取られることなく研究に没頭することができます.
 以上の点から,生理学研究所に大学院生として所属することは,本気で研究をしたい学生にとって非常に有意義な場所です.この募集案内を読んでいるということは大学院進学に強い興味を持っていることでしょう.まずは生理学研究所の先生方に連絡をしてみてください.進学について,研究活動について,実のあるお話をしてくださると思います.

arai.jpg
 

一流の研究者になるために

博士後期課程1年 (D3) 平澤 輝一

私は他大学で修士課程を修了した後、博士後期課程の大学院生として、総研大の生命科学研究科生理科学専攻に入学しました。私は修士課程でタンパク質の立体構造の研究を学びましたが、その中でタンパク質の機能的側面の研究も学びたいと考え、本研究科の神経機能素子研究部門にて現在研究を学んでいます。その動機に加えて、本研究科の基盤研究機関である生理学研究所を見学に訪れた際、先進的な研究設備を目の当たりにした私は、ぜひ総研大に入学し、この恵まれた研究環境で研究を学びたいと強く感じました。
 生理学研究所では、大規模な設備を含んだ様々な実験機器を共通機器として所有しているため、私たち大学院生もそういった研究機器を利用することが出来ます。世界に誇る研究機関の設備で大学院生が自身の研究を行えるという機会は、その時実際に行っている研究のみならず、大学院生の将来にとっても大変貴重なものです。研究は失敗と成功の繰り返しであり、時にはなかなか成功を得られないこともあります。そういったときに、生理学研究所には様々な実験設備があるので、いろいろな角度からのアプローチをすることが出来ます。もちろん、そういった設備や普段使用する実験設備などの使い方は、先生方や技術職員の方々から丁寧に教えていただくことが出来ます。
 また、生理学研究所では研究発表会や講演会が頻繁に行われています。生理学研究所の内部、外部を問わず、世界の最前線で活躍されている研究者の方々から、各分野の最新の研究について直接お話を聞くことが出来ますし、時にはそういった方々とコミュニケーションをとることもできます。そうした経験は、自らも将来世界の最前線で活躍したいと思う研究者の卵にとって、大変貴重であると思います。
 そして、国際的に活躍するために必須とされる能力の一つである、英語によるコミュニケーション能力に関しても、総研大の生理科学専攻は、その能力を高めるのに絶好の場所です。生理学研究所の多くの研究室には、たくさんの外国人留学生や外国人研究者の方々が所属されており、そうした方々と積極的にコミュニケーションをとることで、自分の英語力を磨くことが出来ます。また、本学では外国人講師による英会話教室ならびに英語によるプレゼンテーション教室が開かれています。そういった講義を通じ、日常会話のみならず、科学的な議論に必要な英語力を身につけることが出来ます。
 興味を持たれた方はぜひ、生理学研究所の先生方に連絡を取ってみてください。一流の研究者となるべく、みなさんとともに学べる日を楽しみにしています。

hirasawa kiichi.JPG

大学院入試情報

博士後期課程及び5年一貫制ともに8月と1月の2回行われます

生活及びキャリアサポート

生活費の支援・キャリアサポートについて