Joint Researches

共同利用研究

磁気共鳴装置 共同利用実験 2009年度

磁気共鳴装置については「生体内部の非破壊三次元観察」と「生体活動に伴う形態及びエネルギー状態の連続観察(含む脳賦活検査)」というそれぞれ2つの研 究テーマを設定し募集している。現在の装置は2000(平成12)年に導入されたもので、3テスラという高い静磁場により通常の装置(1.5テスラ)に比 較して2倍の感度をもち、特に脳血流計測による脳賦活実験においては圧倒的に有利である。また、特別な仕様を施してサルを用いた脳賦活実験をも遂行できる ようにした点が、他施設にない特色である。さらに、実験計画、画像データ収集ならびに画像統計処理にいたる一連の手法を体系的に整備してあり、単に画像撮 影装置を共同利用するにとどまらない、質の高い研究を共同で遂行できる環境を整えて、研究者コミュニティのニーズに応えようとしている。

2009年度採択表

No. 研究課題名 氏  名
1 コモン・マーモセットを用いた脳特異的レトロウイルスベクターの安全試験 清水 惠司
高知大・医
2 第三次視覚野 (V3) のMRIによる三次元構造観察 藤田 一郎
大阪大・大学院生命機能研究科
3 非侵襲統合脳機能計測技術を用いた高次視覚処理の研究 岩木 直
独立行政法人産業技術総合研究所
4 非侵襲的脳機能検査による疲労・疲労感と学習意欲の評価法 渡辺 恭良
独立行政法人理化学研究所・神戸研究所分子イメージング科学研究センター
5 磁気共鳴画像装置による脳賦活検査を用いたヒトの情動と社会性に関する研究 飯高 哲也
名古屋大・大学院医学系研究科
6 磁気共鳴画像診断用新規造影剤の開発と評価 阪原 晴海
浜松医科大・医学部医学科
7 機能的MRIを用いた非自国語模倣および繰り返し学習の神経基盤解明 吉田 晴世
大阪教育大・大学院教育学研究科
8 意味プライミング効果による脳活性状態の変化 大石 晴美
岐阜聖徳学園大・経済情報
9 視覚認識に基づく情動活動を実現している脳腑活部位の解明 中村 浩幸
岐阜大・大学院医学系研究科
10 カニクイサルを用いた動脈硬化モデルの作成および病態解明 河野 賢一
浜松医科大・医
11 サルMRI標準脳画像のPET分子イメージング研究への応用 尾上 浩隆
独立行政法人理化学研究所・神戸研究所
12 動作模倣学習に関する脳内基盤の解析:機能的MRIによる研究 三浦 直樹
高知工科大
13 fMRI信号を用いたクロスモーダル情報の復号化 神谷 之康
株式会社国際電気通信基礎技術研究所・脳情報研究所


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