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広報活動

講座案内

演題 脳の不思議とサイエンス
内容
講演1

講師:山本 真紗子(立命館大学 講師)
『 きものの色ー変化する「伝統」と美』

わたしたちは日本の「伝統」というと、昔からずっとかわらないものと考えてしまいがちです。何百年も前から同じ材料をつかい、受け継がれてきた技法により生み出されるものであると。確かに、歴史を重ねても変わらずに伝わっているものはあり、またそれを維持していこうと努力をされている方も多くいらっしゃいます。しかし、実際には時代の流れに対応し変化しつづけてきたものこそが、長い歴史を乗り越えて今に伝わっている、ということを忘れてはいけないと思います。
 たとえば「きもの」も、その歴史の中でかわったもの・かわらないものがたくさんあります。きものの「色」もそのひとつです。近代以前、植物の花や実、樹皮・根などから色を生み出す植物染により、さまざまな色が染め出されていました。こうした状況は明治維新後、化学染料の導入により、大きく変化します。
 皆さんが今抱いている「きもの」の色のイメージは、いったいいつの時代のものでしょうか?近代におこったさまざまなインパクトについてふれながら、きものと色の美の「伝統」と変化について考えてみたいと思います。

講演2

講師:眞田 尚久(生理学研究所 特任助教)
『色彩を科学する 色知覚を作り出す脳の仕組み』

私たち人間は色鮮やかな世界を見ています。この色彩はどうして見えているのでしょうか?目に入った光は網膜に投影されますが、私たちは目だけでものを“見ている”わけではありません。網膜にある細胞から送られた信号が大脳に伝わり、情報処理されたものが結果として“知覚”されます。逆に言えば、同じ物体を見ていたとしても、網膜や脳のシステムが違えば見え方も違います。私たちが色鮮やかに見えている物体も、他の動物にとっては同じ色には見えていませんし、人間には見えない波長の光が見える動物もいます。それだけでなく、同じ物体を見ていても、色の見え方は見ている環境や周辺の色によっても、変わってくるのです。色彩が見える仕組みを、大脳の視覚システムの経路を辿って紹介します。
 

 

ワークショップ

岡崎高校 and 刈谷高校

日時 2016年07月23日(土) 13:30~15:30
場所
岡崎げんき館 3階講堂 (岡崎市 若宮町2丁目1番地1)
定員 200人【入場自由・当日先着順】
●当日、会場に直接お越しください。
定員を超えた場合は、入場をお断りすることがあります。
お問い合わせ先 岡崎市保健部保健総務課総務企画班(岡崎げんき館2階) TEL:0564-23-6807
備考 主催:自然科学研究機構 生理学研究所(せいりけん)、
岡崎市、NPO法人 脳の世紀推進会議
詳細 32shiminkouza.pdf