
パーキンソン病は、手足が震える、動かしにくい、といった症状を示す1000人に一人程度の患者さんがいる頻度の高い神経難病です。
脳の奥深くにある「大脳基底核」と呼ばれる場所の神経細胞の活動バランスが崩れると発症します。根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、薬や電気刺激で神経活動のバランスを崩すと、ジストニアという別の病気を引き起こしたりします。「大脳基底核」の神経活動の変調が様々な病気を引き起こすメカニズムや、その治療法について、基礎医学の立場からお話しします。
・パーキンソン病とはどんな病気?
・パーキンソン病にかかわる神経回路とDBS療法