生理学研究所の第4代所長の佐々木和夫先生が逝去されました。87歳でした。
以下、現 生理学研究所所長 井本敬二のコメントを掲載します。
佐々木先生は、京都大学の医学部長の職にありながら、1991年に生理学研究所の教授となり、当時最先端の測定機器であった脳磁計(MEG)を用いてヒトの前頭葉の研究をされました。1997年に生理学研究所長となり、2003年から1年間は最後の岡崎国立共同研究機構長を務められました。生理学研究所長として、佐々木先生は、脳磁計やヒト用MRIを導入して生理学研究所の研究の方向性を明確にされただけでなく、大脳皮質研究系3研究部門の設置(1998年)、発達生理学研究系3研究部門の設置(2003年)という当時でも困難であった研究系・研究部門の増設を成し遂げられました。
曲がった事がきらいで、議論好きであった先生のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
佐々木名誉教授ご近影