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お知らせ

新年の挨拶

お知らせ 2018年1月29日

1月も月末となっての挨拶ですが、新年おめでとうございます。

 既にご存知のことと思いますが、来年度の施設整備の概算要求で、明大寺地区動物実験センター本館の改修工事が認められました。現在の明大寺動物実験センターは、研究所が創設された当時の建物で、SPF用には設計されておらず、また齧歯類と霊長類を扱う場合の動線が交わらないようにするという考慮もなされていませんでした。さらに空調もダウン寸前の状況です。5年前から改修計画にとりかかり、この度やっと計画案が予算化されました。この間、動物実験センター関係者および事務センター関係者には、A案、B案などのいく通りもの改修計画の作成や数え切れないほどの文部科学省との交渉などでご苦労いただきました。今回の成果は皆様の努力の賜物であり、関係者の皆様に感謝いたします。具体的なスケジュールは決定されていませんが、今年の秋から来年春にかけて工事が行われる予定です。様々な面での不便が生じることが予想されますが、動物実験センターの改修は生理研にとって不可避の事業です。十分計画を立てて出来る限り研究に差し障りのないようにしていただきたいと思います。

 またこの4月より岡崎統合バイオサイエンスセンターは、新しく生命創成探求センターとして発足します。新センターの英語名は、Exploratory Research Center on Life and Living Systems(略称EXCELLS)となる予定です。統合バイオは岡崎3機関の共通研究施設でしたが、新センターは組織図上、機構直轄の研究施設という位置付けになります。しかし実際的な運営等がこれまでと変わるわけではなく、あくまでも岡崎の3機関が支え連携していくべき研究センターです。1月末の今となっても来年度の概算要求の詳細が不明なため、4月の新年度から新センターでどの程度の規模の事業を実施できるかはわかりませんが、今後数年間をかけて施設整備(人員、装置)を行う好機です。他の方法では施設整備が難しい時代ですので、生理研にとってもメリットのある施設整備となればと願っています。

 国の方針として科学技術の重視が語られていますが、残念ながら予算の面ではこの重要性が十分反映されているとは思えません。しかし予算が十分でないからといって守りに入ってはいけません。研究の新しい展開にむけて、今年も挑戦していきましょう。

生理学研究所所長 井本 敬二
IMOTO, Keiji

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