大学共同利用機関に属する生理学研究所は,他大学や研究機関では購入,維持,管理,運営が困難な,連続ブロック表面走査型電子顕微鏡(SBF-SEM)、多光子励起顕微鏡などの各種顕微鏡,2個体同時計測磁気共鳴画像装置(dual fMRI),7テスラー超高磁場磁気共鳴画像装置(7T MRI)、低温電子顕微鏡など,大型実験機器を多数整備し,全国の研究者の使用に提供するとともに技術支援を行っています。また生理学研究所は,個々の研究室では作成が困難な高品質のウイルスベクターや遺伝子改変動物の作製拠点として,脳科学研究等に有用なウイルスベクターや遺伝子改変動物の開発・作製・提供と技術的支援に取り組んでいます。
共同利用研究推進室は,全国の他大学や研究機関に所属する研究者が生理学研究所において共同研究をスムーズに開始できるよう設置された,いわばコンシェルジュ窓口です。研究者同士の繋がりが乏しいためにどこに相談したらよいのかわからない,自分のアイディアをどう研究として形にして良いか具体的にわからないなどの理由から,共同研究に対して尻込みをしてしまいがちな研究者を支援することを目的としています。加えて新たな技術開発,製品開発を目指す企業の研究者に対しても,生理学研究所における研究技術と機器利用の提供の道を作るべく,積極的にサポートしています。
また,共同利用研究推進室は,多種多様な分野の研究者と生理学研究所を繋ぐことを重要な目的とし,関連学会や生理学研究所外で開催される生理研研究会などにおいてブース展示を行うなど,生理学研究所における共同利用研究を周知する活動にも積極的に取り組んでいます。
共同利用研究コンシェルジュ