生理研では,2014 年度に「国際連携研究室」を設置しました。2017 年度から2期6年にわたり、磁気共鳴画像法(MRI)の世界的権威で,拡散強調画像法と呼ばれる革新的な撮像方法を発明されたDenis Le Bihan 博士を、同室のP.I.を務める外国人客員教授としてお迎えしました。Le Bihan博士は、11.7 テスラMRI装置の開発で最先端を走る研究所である、フランス原子力・代替エネルギー庁 (CEA) に所属のNeuroSpin の創設者でもいらっしゃいます。2022年度まで6年間にわたり、生理研・心理生理学研究部門(定藤規弘教授)と協力して、ヒト用7テスラ装置を用いたイメージング技術開発と脳科学研究への適用を推進しました。また、ソウル国立大学,台湾国立衛生研究院等の海外機関を含む機関との連携研究を実施し成果を挙げました(図1)。
2024年度から、国際交流協定を締結しているNew South Wales⼤学医学研究科(シドニー、オーストラリア)からとの連携活動として、ミクログリアなどの脳機能への寄与に関する研究で優れた業績を挙げてこられたAndrew Moorhouse博士(2025年2月からシドニー大学に異動)を外国人客員研究員として招聘しました。2025年度も継続してMoorhouse博士をお迎えし、多細胞回路動態研究部門(和気弘明教授)と協力して生理研の若手の国際化素養を目指し、これを合同で推進するとともに、共同研究を遂行しました。
