三者間シナプス（tripartite synapse：前シナプス神経細胞、後シナプス神経細胞、両者を被覆するグリア細胞の三者構造）の概念に基づき、神経情報処理における神経伝達物質輸送体の役割を解き明かそうとしています。また、遺伝子改変病態モデル動物の解析から、急速発症性ジストニア、小児性片麻痺といった脳神経疾患の発症機序を追究しています（共同研究）。電気生理学、組織学、薬理学など基本的な実験手法に加えて、光解除性物質をはじめとする最新技術の導入も進めています。主な研究課題は以下の通りです。
(1) シナプス前性制御の分子的基盤：
電位依存性Caチャネルと開口放出Caセンサーの局在関係2,3
(2) 神経伝達物質のシナプス間拡散性クロストーク：
グリア細胞とグルタミン酸輸送体の役割1
(3) Naポンプ遺伝子のハプロ不全に伴う脳神経疾患の病態解析4
