Research

研究活動

超微形態研究部門

研究部門メンバー

電子顕微鏡3次元再構築を基軸とした超微形態解析
髄鞘疾患におけるミトコンドリア動態の制御機構と役割の解明

 私たちは、神経系の発達、機能維持、そして疾患を含む、様々な生命現象における機能の裏付けとなる「かたち」の変化とその分子メカニズム、そしてそれらの役割の関係を理解することを目標に、研究を行っています。Serial block-face scanning electron microscopy (SBEM、SBF-SEM)による3次元微細構造の解析を中心として、様々なイメージング技術や動物モデルを使って研究を行っており、関連した技術開発や多くの共同研究も行っています。
私たちが注目しているのは、神経系を構成する様々な細胞の相互作用です。神経の軸索の周りに形成される髄鞘は、神経線維の伝導速度を向上させ、軸索の生存にも重要な役割を果たします。髄鞘の形成や異常が及ぼす形態学的・機能的変化とそのメカニズム、そしてそれらの制御のもつ治療的意義を明らかにしたいと考えています。特に、細胞の中で多くの役割をもつミトコンドリアの動態の異常は、様々な疾患の病態生理に深く関わっています。髄鞘の形成や異常におけるミトコンドリアの関与の解明とその制御技術の開発を目指して研究を進めています。

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図1 コントロール(a)と脱髄モデルマウス (b)の脳梁組織の連続電子顕微鏡画像の再構築像と、軸索のミトコンドリアの3次元再構築像(c)。Ohno et al. PNAS (2014)より修正・転載

 

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図2 マウス脱髄モデルにおける単球由来(赤)とミクログリア由来(緑)のマクロファージの電顕画像(上段)および核(中段)とミトコンドリア(下段)の3次元再構築像。Katoh et al. Sci Rep (2017)より修正・転載

 

 

代表的な論文情報

*Tanaka et al. Glia. 69:2488 (2021)
*Nagashima et al. Life Sci Alliance. 2(4). pii: e201900308 (2019)
*Nguyen et al. Front Neural Circuits. 12:108 (2018)
*Katoh et al. Sci Rep. 7:4942 (2017)
*Ohno et al. PNAS 111:9953-8 (2014)