Research

研究活動

セミナー詳細

2005年04月13日

上達の早道は練習順序の工夫にある? ~計算論的運動制御研究のホットトピ ックス~

日 時 2005年04月13日(水) 12:20 より 13:00 まで
講演者 大須 理英子 助教授
講演者所属 計算神経科学部門、ATR脳情報研究所主任研究員
お問い合わせ先 本田 学(心理生理)
要旨

スポーツトレーニングでは、例えばフォアハンドを100回、その後バックハン ドを 100回、というように運動パターンごとに分けてそれぞれを集中的に練 習するのが 一般的です。ところが,ロボットマニピュランダムを用いて運動を 学習させる行動実 験を通じて、このような一点集中型ではなく、複数のパター ン を時間的にランダムに 混ぜて練習した方が、上達は遅いけれども複数の技能 がよく記憶に残ることが明らか になりました。つまり練習の絶対量を変化させ るこ となく順序を工夫することで練習 効果が飛躍的に上がることを示唆してい ます。このような、実生活にも役立ちそうな 運動学習の話を中心に、計算論的 運動制 御研究の最近の話題を紹介します。