Research

研究活動

セミナー詳細

2006年06月22日

淡蒼球内節の活動パターン-正常サルとパーキンソン病モデルサルを比較して-

日 時 2006年06月22日(木) 12:20 より 13:00 まで
講演者 橘 吉寿
お問い合わせ先 分子神経生理部門 小野 勝彦
要旨

大脳基底核の主要な出力部である淡蒼球内節は、入力部である視床下核や線条 体、あるいは中継核である淡蒼球外節と密な線維連絡を保っていることが、こ れまでの研究から明らかとなっています。今回のセミナーの前半では、正常サ ルの淡蒼球内節ニューロン活動が、視床下核からのグルタミン酸作動性の興奮 性入力と、線条体および淡蒼球外節からのGABA作動性の抑制性入力によって、 巧妙に制御されていることを明らかにした研究結果について発表します。ま た、後半では、パーキンソン病モデルサルの淡蒼球内節において、正常サルで は見られないburstingやoscillationといった異常な活動パターンが観察された ことを紹介し、パーキンソン病の病態生理について迫りたいと考えています。