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研究活動

セミナー詳細

2006年08月07日

脳磁計(MEG)を用いた高次視覚野のイメージング

日 時 2006年08月07日(月) 12:20 より 13:00 まで
講演者 野口 泰基  研究員
講演者所属 感覚運動調節研究部門
お問い合わせ先 分子神経生理部門 小野 勝彦
要旨

脳磁計 (MEG) は磁場検出器を頭の表面に置き、脳の活動(電気信号)が生み出 す磁界を捉える技術です。細胞記録法や核磁気共鳴画像法 (fMRI) と同様に脳 の神経活動を観察することができますが、特に (1) 非侵襲的な手法なので人間 を被験体に出来る、(2) 時間分解能が高い(ms 単位)、という2つの利点を併せ 持つことが特徴です。そのため他の動物ではなく「人間」において顕著に見ら れるような日常的な心理現象、特にミリ秒単位の「時間」的変化を伴うような 現象を扱うことを得意としてきました。ここでは「プライミング効果」および 「時間錯覚」という人間が持つ2つの心理現象に焦点を当て、それらの現象が脳 内における視覚野の活動の時間的変化と密接に関わっていることを示した最近 の研究をご紹介したいと思います。