日 時 | 2006年10月18日(水) 12:20 より 13:00 まで |
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講演者 | 中條 浩一 助手 |
講演者所属 | 分子機能素子研究部門 |
お問い合わせ先 | 分子神経生理部門 小野 勝彦 |
要旨 |
電位依存性K+チャネルファミリーの一部を構成するKCNQチャネル は、心臓や神経細胞などに発現しており、不整脈やてんかんなどの原因遺伝子 でもあることから、細胞の興奮性制御に重要な役割を果たしていることが知ら れている。近年ホスファチジルイノシトール(4,5)2リン酸(PIP2)を はじめ、PKCやCa2+など、細胞内シグナル伝達に関わるさまざまな 物質によって制御されていることが明らかになってきている。これらの物質に よるKCNQチャネル活性の制御機構、特にPKCのリン酸化によるゲーティングの性 質の変化についてお話ししたい。また、C末端細胞内領域には2つのコイルド コイルドメインが存在し、チャネルが4量体構造をとるために重要であると考 えられているが、その他にもゲーティングあるいは発現量調節に重要な働きを 持つことが示唆される結果を得たので報告したい。 |