日 時 | 2007年02月21日(水) 15:30 より 16:30 まで |
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講演者 | 古瀬 幹夫 先生 |
講演者所属 | 神戸大学医学部、教授 |
お問い合わせ先 | 岡田泰伸 (機能協関) (内線 7731) |
要旨 |
私たちの体は、皮膚により外界から守られるとともに、上皮系細胞がつくるシ ートによって様々なコンパートメントに分けられている。上皮細胞シートは、 細胞膜上のトランスポーター蛋白質やサイトーシスによって方向性のある物質 輸送を行う一方で、細胞間隙において物質の受動的な拡散、いわゆる「漏れ」 を制限しており、その総和として各コンパートメントに特有の環境が動的に維 持される。このとき、細胞同士の隙間をシールして「漏れ」を防ぐバリアとし てはたらくのがタイトジャンクション(TJ)と呼ばれる細胞間接着構造であ る。私たちの研究グループは、TJの分子構築の中心を成す接着分子クローデ ィンファミリーを同定してその性質を解析してきた。本セミナーでは、クロー ディン研究から明らかになってきたTJのバリア機能の分子基盤と今後の課題 について紹介する。 |