日 時 | 2007年03月09日(金) 15:00 より 16:00 まで |
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講演者 | 横井 浩史 助教授 |
講演者所属 | 東京大学精密機械工学専攻 |
お問い合わせ先 | 伊佐 正(認知行動発達機構、内線7761) |
要旨 |
個性適応型情報処理技術は、人の運動機能を、機械・電子・化学等の工学技術 を用いて、外部装置に置き換えることを可能とする技術である。この技術は、 直接的には、工学と医学との融合を通して、肢体不自由者の機能再建を支援 し、残された感覚運動系のあらゆる可能性を甦らせる能力を有しており、さら には、これまで人が持ち得なかった超精密複雑な領域を探査するための人工感 覚や、巨大でハイパワーな装置などを自在に操作する新しい制御機能を開拓す るような可能性をも持ち合わせている。 本発表では、個性適応型情報処理を筋電義手の制御に応用し、利用者の利便 性を高めることを目的とした実験結果について述べる。利用者と筋電義手の関 係性の変化を定量的に求めるために、fMRI解析を用い、脳の賦活状態を調査し た。特に運動野と感覚野の適応的な反応に興味深い結果が得られており、これ らについて詳しく述べるとともに、人と機械の相互適応系に関する研究方針と 将来展望について概観する。 |