日 時 | 2008年02月27日(水) 12:20 より 13:00 まで |
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講演者 | 関 和彦 助教 |
講演者所属 | 認知行動発達機構研究部門 |
お問い合わせ先 | 東島 眞一 (統合バイオ・神経分化) |
要旨 |
脊髄反射回路は中枢神経系の中で最も詳細に調べられ、そこから多くの知見が確立してきた。現在、それらの知見の多くは「教科書レベル」となっている。しかしよく考えてみると、蓄積されてきたのは反射回路を構成する脊髄ニューロン、またそれらへの入出力関係など反射回路の「静的」な側面に関する知識のみである。一方、反射回路の「動的」な側面、つまりそれらが、随意運動を含めたダイナミックな運動制御にどのように関わっているのかについては多くが不明なままである。この点を明らかにするため、我々は覚醒行動下のサル頚髄から単一ニューロン活動を記録し、脊髄反射を中継しているニューロンの随意運動中の活動パターンを調べている。本セミナーでは、このようなアプローチによって明らかにされつつある脊髄反射の新しい機能について時間の許す限り紹介したい。 |