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研究活動

セミナー詳細

2008年10月23日

筋電信号を中心とした多自由度BMIの開発

日 時 2008年10月23日(木) 17:00 より 18:00 まで
講演者 小池 康晴
講演者所属 東京工業大学 精密工学研究所
お問い合わせ先 伊佐正(認知行動発達)
要旨

ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)は,脳の神経活動を読み取り外部の機器を操作する新しいインタフェースである.エンゲルバートがマウスを発明したとき,コンピュータの画面上のカーソルを思い通りに動かすことができる画期的なデバイスだと感じたように,ブレイン・マシン・インタフェースも全く新しいインタフェースであり,その可能性は計り知れない.マウスを作成するためには,マウスの動作原理そのものに加え,その中で行われる信号処理や回路の知識が必要である.これと同様に,ブレイン・マシン・インタフェースを作成するためには脳の情報処理の仕組みが分かっている必要がある.「位置」のような物理的な意味の分かっている情報を処理するための回路を設計することは比較的容易であるが,脳の情報処理についてはまだまだ未知なことが多いため,どのように設計すればよいか,その方法論は確立されていない.本発表では,筋骨格系のモデルを用いたヒューマンインタフェースの設計について,脳からの信号を読む技術,筋肉の活動から動きを推定する技術,これらを用いたインタフェース技術について解説する.