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研究活動

セミナー詳細

2009年04月13日

単一細胞転写産物解析を用いたマーカー遺伝子の検索法

日 時 2009年04月13日(月) 16:00 より 17:00 まで
講演者 児玉 貴史 博士
講演者所属 Salk研究所 博士研究員
お問い合わせ先 井本敬二(神経シグナル)
要旨

神経回路内の特定の神経細胞を同定及び操作する上で、細胞に特異的に発現して いる遺伝子(マーカー遺伝子)の同定は不可欠である。近年ゲノムスケールの 遺伝子発現プロファイルに基づいたマーカー遺伝子の検索が多く試みられている が、適用の範囲は限定されている。その主要な理由は、(1)解析に十分な数の 細胞を選択的に単離することができるケースが限られていること、また(2)得 られた遺伝子発現プロファイルから実際に有用なマーカー遺伝子を効率よく選抜 する手段がないこと、である。これらの問題は、単一細胞から遺伝子発現プロ ファイルを同定することができれば同時に解決できる。本セミナーでは、単一細胞 転写産物解析法を応用したマーカー遺伝子の検索手法について概説する。具体的 には、マウスの内側前庭核(水平前庭動眼反射を制御する脳幹の神経核)の様々 な細胞群に対するマーカー遺伝子同定の試みについて紹介する。

一時帰国された機会に、神経細胞の遺伝子発現プロファイリングに関する研究の 状況を話していただきます。