日 時 | 2010年01月19日(火) 15:00 より 16:00 まで |
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講演者 |
鈴木 健一 博士 |
講演者所属 | 京都大学 物質ー細胞統合システム拠点 特任助教 |
お問い合わせ先 | 生体恒常機能発達機構 鍋倉淳一 |
要旨 |
最近、生きている細胞膜上で分子の運動、局在、信号分子の活性化を1分 子レベルで観察できるようになってきた。その結果、多分子の観察からは想像も できなかったような分子機構がどんどん明らかになってきている。本講演ではそ の一例として細胞膜上のシグナル伝達プラットフォームとして働くラフトと、そ こでのシグナル変換の機構についての研究を紹介する。また、バルクで見ると数 十分間は続くラフト上の信号が、1分子毎に見ると0.1秒間程のパルス状に活性化 されていることから、バルクの長時間信号はパルスの積算として起こるという 「ディジタル式信号伝達仮説」を提案しているが、それについても議論したい。 |