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セミナー詳細

2010年04月28日

「注意」に関係するかも知れない脳活動

日 時 2010年04月28日(水) 12:20 より 13:30 まで
講演者 逵本徹 准教授
講演者所属 生体機能情報解析室
お問い合わせ先 立山充博 (神経機能素子研究部門)
要旨

以前に、サルが自分のペースでレバー操作を行う際に前頭葉にシータ周波数(4-7Hz)のリズミックな脳波が出現することを見つけ、これが注意に関係しているかも知れないことを報告しました。もし本当にそうなら、注意レベルが上がる色々な状況で同じシータ波が出現するはずです。
今回、別の運動課題でもそのとおりの結果を得ました。使った運動課題は、光刺激が二回点灯して、一回目の刺激(S1)は予告で、その3秒後に二回目の刺激(S2)が点灯して、S2に応じてレバーを動かせば報酬がもらえる、という課題です。前頭前野9野と前帯状野32野にシータ波が観察され、想定される注意レベルの変動と一致して増減しました。この皮質領域のリズミックな活動が「注意」に関係している可能性を示唆しています。