日 時 | 2010年04月28日(水) 16:00 より 17:30 まで |
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講演者 | 久恒辰博先生 |
講演者所属 | 東京大学大学院新領域創成科学研究科 |
お問い合わせ先 | 鍋倉淳一 |
要旨 |
成体脳においても、ニューロン新生に代表されるように、神経回路を修復し再生 させる能力が備わっている。私たちはこれまで、成体海馬ニューロン新生を一つ のモデル系にして、神経幹細胞からニューロンが発生し新しい脳回路が形成され る過程について、主に共焦点レーザー顕微鏡を用いたバイオイメージングによっ て解析を進めてきた。特に、脳スライスカルシウムイメージング法を用いて、神 経幹細胞に対するGABAやアセチルコリンの作用について明らかにしてきた。 また、脳梗塞モデルを用いた研究において、神経機能の回復に対してグリア細胞 が神経修復作用を示すことを、MRI計測などを用いて見出してきた。本日は、 これらの具体的な研究結果に加えて、今後の神経生理学研究の展開に対する、共 焦点レーザー顕微鏡とMRIの有用性についても、紹介させていただきたい。 |