日 時 | 2010年12月07日(火) 10:00 より 11:00 まで |
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講演者 | 川上直人博士 |
講演者所属 | Max Planck Institute of Neurobiology, Department of Neuroimmunology |
お問い合わせ先 | 生体恒常機能発達機構研究部門 鍋倉淳一 |
要旨 |
自己免疫疾患である多発性硬化 症は、北アメリカや北ヨーロッパなどの高緯度地域で高頻度に発症している。詳細な発症メカニズムは、現在まで解明されていないが、自己反応性T細胞の関与が示されている。我々は多発性硬化症の実験動物モデルを用いて、T細胞の中枢神経系への浸潤の視覚化を目的に実験を行った。GFP標識した自己抗原反応性T細胞を ラットに移植後、中枢神経系に浸潤していく様子を、多光子顕微鏡を用いて、生体内で観察した。その結果、T細胞の血管内遊走と、それに続く血管外への浸潤、さらに抗原提示細胞との接触が観察された。 |