日 時 | 2011年05月26日(木) 16:30 |
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講演者 | 吉村由美子 教授 |
講演者所属 | 岡崎統合バイオサイエンスセンター 時系列生命現象研究領域・神経分化研究部門 |
お問い合わせ先 | 生命環境研究領域・生命分子研究部門 加藤 晃一 (5225) |
要旨 |
大脳皮質一次視覚野の機能発達には生後の視覚体験が重要であることが知られて おり、その基盤として、視覚野の神経回路が神経活動に応じて調整されると考えられ ている。 これまでに、我々は、ラット視覚野切片標本を用いた解析を行い、興奮性 シナプスで結合している2/3層錐体細胞ペアは、その周辺の細胞からの興奮性 入力を高い割合で共有しており、非常に微細なスケールの神経回路網を形成して いることを報告した。本セミナーでは、この微小神経回路網形成の視覚体験依存性 について、最近の解析結果を紹介するとともに、その機能的役割について議論したい。 |