日 時 | 2011年08月31日(水) 17:00 |
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講演者 | 後藤昌史先生 |
講演者所属 | 東北大学 |
お問い合わせ先 | 富永真琴(細胞生理) |
要旨 |
膵島移植は、血糖コントロールに苦しむ重症1型糖尿病患者にとり、まさに理想的な“患者にやさしい“治療法である。しかし、その目覚ましい進歩にも関わらず、依然一人の患者を治癒するために複数のドナーを必要としているのが現状であり、まだ多くの課題を有している。その主たる原因の一つは、膵島自身に起因するinflammatory mediatorによってグラフトとホスト血流との間で移植後即座に引き起こされる、IBMIR (instant blood-mediated inflammatory reaction) である。膵島移植を今後より広く普及していくためには、IBMIRを効果的に抑制し得る臨床応用可能なアプローチを確立すべく、積極的にトランスレーショナルリサーチを展開していく必要がある。本講演においては、これまでの我々の取り組みに加え、今後の膵島移植の展望について見解を述べる。 |