日 時 | 2013年05月22日(水) 12:15 より 13:15 まで |
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講演者 | 郷 康広 先生 |
講演者所属 | 新分野創成センター ブレインサイエンス研究分野 特任准教授 |
お問い合わせ先 | 古江 秀昌(神経シグナル#5887) |
要旨 |
ヒトの全ゲノム配列が解読されて10年あまり、ゲノム解析の勢いはとどまるところを知らない。いわゆる次世代シーケンサーの登場による配列解読技術の飛躍的な進歩もあり、様々なヒトの病気の解明やヒトの多様性研究のためにすでに数万人規模の全ゲノム配列が解読されたと言われている。しかし、いくら多様なヒトゲノムが明らかになったとしても、ヒトの本質的な理解、さらには進化的意義を知るためには、ヒトゲノムだけでなく、ヒト以外の種と比較することが必要不可欠である。そこで、私はヒトの比較対象としてヒト以外の霊長類、特にチンパンジーやマカクザルのゲノム解析、トランスくりプトーム解析を中心に研究をすすめている。それら、ヒト以外の霊長類ゲノムを調べる事によって見えてくる「ヒトとサルの間にあるもの」について考えてみたい。 |