日 時 | 2013年11月19日(火) 12:15 より 13:15 まで |
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講演者 | 横田 繁史 |
講演者所属 | 生理学研究所 発達生理学研究系 生殖・内分泌系発達機構 |
お問い合わせ先 | 古江秀昌(神経シグナル#5887) |
要旨 |
インスリン欠乏型糖尿病(インスリン依存性糖尿病、IDDM)は、膵臓からのインスリン分泌不全により、高血糖、高脂肪酸血症、高ケトン体血症を引き起こし、骨格筋、脂肪組織重量が減少して死に至る病気です。一方、AMPK (AMP-activated protein kinase)は、細胞内エネルギーの枯渇を感知して活性化するセリン/スレオニンリン酸化酵素です。AMPKの活性化は、ミトコンドリア合成、脂肪酸酸化、糖利用など、ATP産生をもたらす異化代謝を促進し、タンパク質合成などのATPを消費する同化作用を抑制します。最近、我々は、IDDMの代謝異常が、インスリン欠乏だけで無く骨格筋AMPKの活性化が重要であることを見出しました。本セミナーでは、IDDMにおける骨格筋AMPKの調節作用について、骨格筋—脂肪組織—肝臓という臓器間ネットワークの観点から私どもの研究成果を報告します。 |