Research

研究活動

セミナー詳細

2014年02月28日

脳磁図(MEG)を用いた変化関連活動および抑制系の検討

日 時 2014年02月28日(金) 12:00 より 13:00 まで
講演者 中川 慧先生
講演者所属 生理学研究所 感覚運動調節研究部門
お問い合わせ先 古江秀昌(神経シグナル#5887)
要旨

自己を取り巻く環境に発生した新たな事象に対し,脳は自動的にそれらを認知することができるシステムを備えている。この変化に対する脳の自動応答は,脳磁図や脳波を用いることで,変化関連活動として記録される。これらの刺激応答は,注意状態に依存されない脳活動と捉えられており,これまで明らかにできなかった高次脳機能の評価に有用な指標となる可能性がある。また,認知確立のためには,一定時間他の認知を抑制する機能も重要となる。我々は,変化に対する自動応答が一定時間保持される仕組みを「抑制系」として捉え,刺激変化前に微弱な先行刺激を与えることで,抑制系を評価する手法を確立した。
本セミナーでは,これまでに研究室で行ってきた変化関連活動に関する知見,および最新の体性感覚刺激に対する抑制系の研究を中心に報告する。