日 時 | 2014年02月12日(水) 10:30 |
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講演者 | 泉 裕士 先生 |
講演者所属 | 神戸大学大学院 医学研究科・細胞生物学分野 准教授 |
お問い合わせ先 | 神経機能素子研究部門 久保義弘 ykubo@nips.ac.jp |
要旨 |
上皮が十分なバリア機能を発揮するには、細胞同士の隙間をシールする細胞間接着装置(閉塞結合)が欠かせない。これまで、脊椎動物の閉塞結合であるタイトジャンクションの構造タンパク質の研究から、細胞間をシールする分子基盤の基本形がかなり明らかにされてきた。しかしながら、タイトジャンクションの形成を司る制御機構については未だ不明な点が多い。 その理由の一つとして、主に哺乳類培養上皮細胞を用いるタイトジャンクション研究では、遺伝学的手法による網羅的な解析が容易でないことがあげられる。そこで私は、ショウジョウバエの閉塞結合に注目して遺伝学的アプローチにより研究を進め、タイトジャンクションを含む閉塞結合の普遍的な形成制御機構の解明を目指している。本セミナーでは、これまでの研究の進展について紹介したい。 |