日 時 | 2015年02月23日(月) 10:30 |
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講演者 | 下村 拓史 先生 |
講演者所属 | 名古屋大学 細胞生理学研究センター 特定研究員 |
お問い合わせ先 | 神経機能素子研究部門 久保義弘 ykubo@nips.ac.jp |
要旨 |
膜電位感受性Na+ チャネルは神経における活動電位の伝達を担う分子であり、局所麻酔薬の標的分子としても重要である。Na+ チャネルの状態遷移や薬理作用についての分子メカニズムをより詳細に解明するためには、その立体構造情報を元にした理解が必要となる。原核生物由来のNa+ チャネル(NavBac)はすでに結晶構造が解明されていること、また哺乳類のNa+ チャネルより単純な構造をしていることから、機能・構造解析のモデルとして適している。今回のセミナーでは、主に電気生理学的手法と結晶構造解析を組み合わせることで我々が明らかにしてきた、NavBacの立体構造、活性制御メカニズム、局所麻酔剤の作用モデルなどについて紹介したい。 |