日 時 | 2016年03月09日(水) 15:00 より 16:00 まで |
---|---|
講演者 | 小林 俊寛 先生 |
講演者所属 | Wellcome Trust /Cancer Research UK Gurdon Institute, University of Cambridge |
場 所 | 山手3号館2階西 共通セミナー室 |
お問い合わせ先 | 平林 真澄(行動・代謝分子解析センター 遺伝子改変動物作製室 内線5265) |
要旨 |
着床前初期胚から樹立される ES 細胞に代表される多能性幹細胞は、in vitroでの無限の増殖能と、成体のすべての細胞に分化できる多分化能を兼ね備えた細胞である。一方、始原生殖細胞 (Primordial germ cell : PGC) はすべての生殖細胞の元となる細胞で、哺乳類の着床後初期胚において、多能性を持つエピブラストから最も早く分化して生じる細胞の一つである。両者は起源やその能力は異なるものの、遺伝子発現や、エピゲノム状態など、多くの点で共通した特徴を持っている。一方で、それぞれに特異的に発現する遺伝子の機能が両者の違いを明確にしている。本セミナーでは、マウスあるいはヒトの多能性幹細胞と PGCの関係性について、それぞれに特異的な遺伝子の発現・機能解析、および多能性幹細胞からの in vitro での PGC 様細胞分化誘導系などを交えて、紹介したい。 |