日 時 | 2016年03月02日(水) 12:10 より 13:00 まで |
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講演者 | 坂本喜和子 先生 |
講演者所属 | 研究力強化戦略室・感覚運動調節研究部門 |
場 所 | 生理研(明大寺) 1階 セミナー室 |
お問い合わせ先 | 乾 幸二(生理研・感覚運動調節研究部門 #7754) |
要旨 |
ヒトの脳機能イメージング技術は、機器の精度の向上や新たな解析技術の開発によって、特にここ10年間で目覚ましい進歩を遂げてきました。しかし、こと顎口腔顔面領域の感覚・運動処理機構に関しては、この流れに乗っているとは言い難い状況です。その理由には、顎口腔顔面領域が脳と近接していることや、特に口腔内が常に湿潤環境にあること、咀嚼から嚥下にかけての運動が非常に複雑であることなどから、他の体部位で用いられるような刺激手法を用いることができないことが挙げられます。今回のセミナーでは、今一度ヒトの顎口腔顔面領域の人類学的・解剖学的・生理学的機能特性についておさらいするとともに、私の研究のメインテーマの一つである「咀嚼が脳に与える影響」についての成果について、今現在どこまで分かっているのかについてお話しさせていただきます。 |