日 時 | 2016年05月09日(月) 15:00 より 16:00 まで |
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講演者 | 木田哲夫 特任准教授 |
講演者所属 | システム脳科学研究領域 統合生理研究部門 |
場 所 | 生理学研究所(明大寺地区)1F大会議室 |
お問い合わせ先 | 統合生理研究部門 柿木隆介(内線7751、7756) |
要旨 |
ヒトは多感覚環境から入力される多種多様な感覚刺激に対して注意を適応的に制御することにより必要な情報を選択する。空間位置、感覚系、刺激特性などを手がかりに注意を特定の感覚刺激に向けた際、その感覚刺激に対する感度は増し、反応時間は短縮する。このようなパフォーマンスの向上と一致する知見として、注意刺激によって誘発される脳波・脳磁場反応が増大することも古くから報告されてきた。しかし、これらの研究のほとんどは個々の感覚系における注意効果を検証したものであり、複数の感覚系に関わる注意効果は不明であった。本セミナーではこれまで脳波・脳磁図を用いて調べた感覚系内、感覚系間、感覚系超の注意効果に関する知見を紹介する。また近年、複雑ネットワーク解析を導入して得られた、注意制御に関わる脳機能ネットワーク特性の多次元動態についての予備的知見を紹介する。 |