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セミナー詳細

2016年07月11日

In vivo 2光子イメージング法による発達期マウスのミクログリア-シナプス関連の観察

日 時 2016年07月11日(月) 12:00 より 12:30 まで
講演者 宮本愛喜子先生
講演者所属 生理研生体恒常性発達研究部門
場 所 山手3号館2階 共通セミナー室
お問い合わせ先 村越秀治(生理研・多光子顕微鏡室 #7857)
要旨

In vivo 2光子イメージング法は高波長のレーザー光を用いることで非侵襲的に生体内の蛍光タンパク質を発現している細胞を観察することができる方法である。これまで中枢神経系において免疫機能を担当する細胞であるミクログリアは傷害・病態時に活性化し、傷害・病態部へ遊走、死亡した細胞や細胞片などを貪食によって取り込むなどの役割があることが知られていたが、生理的条件下のミクログリアがどのような働きをしているかは分かっていなかった。近年、in vivo2光子イメージングにより成体のミクログリアが突起を頻繁に動かしていてシナプスと接触することで監査を行っていることが報告され、正常状態のミクログリアの機能が明らかになってきている。また、発達期においてはシナプス除去に関与することが報告されているが、本セミナーでは発達期のミクログリアがシナプス形成に関与することがin vivo 2光子イメージング法を用いて明らかとなったので紹介したい。