日 時 | 2016年07月29日(金) 17:00 より 18:00 まで |
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講演者 | 中田 大貴 先生 |
講演者所属 | 奈良女子大学 研究院生活環境科学系 准教授 |
場 所 | 生理研(明大寺) 1階 セミナー室 |
お問い合わせ先 | 統合生理研究部門 木田哲夫(内線7752) |
要旨 |
運動を遂行する際、我々は、外界からもたらされる様々な刺激を知覚し、そして得られた情報を瞬時かつ正確に判断した上で、最終的な実行の意志決定を行っている。このような一連の情報処理過程の結果として現れる動作は、日常生活の中で意識的に、そして時に無意識のうちに当たり前のこととして遂行されている。また反対に、運動を発現しない、言い換えれば「運動を抑制する」という決定が脳内でなされることもある。つまり我々の日常生活は、ほぼ運動遂行と運動抑制を巧みにコントロールすることによって成り立っていると言ってよい。本発表では、ヒトの運動遂行・運動抑制過程について、脳内情報処理が「いつ・どこで・どのように」働いているのか、それぞれの過程が互いにどのように関係しているのか、その神経メカニズムの一端を紹介する。また、応用研究として、暑熱環境下における運動遂行・運動抑制の脳活動特性についても紹介する。 |